コインチェックに金融庁立ち入り検査

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コインチェックに金融庁立ち入り検査

コインチェックに金融庁立ち入り検査

仮想通貨取引所コインチェックにおいて 580億円分の仮想通貨 NEM が流出した問題で、2日、金融庁がコインチェック社へ立ち入り検査に入りました。

事件発覚後、金融庁はコインチェック社を呼び出して報告を受け、業務改善命令を出し、今後の改善について2月13日までにまとめるように指示していましたが、その中での立ち入り検査となったことは極めて異例のことです。

コインチェックにおいては、外部のネットワークに接続したまま多額の仮想通貨を保管していたなど杜撰な管理が既に判明していますが、顧客の預かり資金と自社の運営資金の分別管理していなかったように見受けられることや、コインチェック側は詳しい財務状況を提出せず、説明に不明瞭な点が多かったことで、金融庁は顧客への返金支払能力について疑義を持ったようです。

本来であれば、2月13日の報告を待ち、立ち入り検査となるところですが、あえて金曜日の営業時間前を狙って立ち入り検査に入ったということは、顧客保護の観点から緊急性がある事態がコインチェックに起きていることを金融庁側が察知したと見るべきです。

コインチェックについては、顧客からの預かり資産を運転資金等に流用していた疑惑や、二重帳簿を作っている疑惑、密かに資金を外部に逃がして破綻処理を進めている疑惑などが囁かれており、そういった噂話がまんざら嘘ではないということなのかもしれません。

いずれにしても、金融庁がコインチェック社へ立ち入り検査に入ったことで、コインチェック社の財務状況ははっきりし、計画的な破産申請を行うこともできなくなるでしょう。

史上最大の通貨流出となった今回の “コインチェック事件” ですが、ようやく全容が見えてきそうです。