バイトテロとは?

経営に役立つ用語

バイトテロとは?バイトテロとは、簡単にいえば「自社で採用しているアルバイトが勤務先で何らかの問題を起こして、多大な損失を雇用元に与える状態」を言います。

ここ数年、ツイッターやFacebookなどのSNSなどを媒体として「不特定多数に見てもらうために突拍子もない行動を起こす人」が非常に増えてきています。

バイトテロの実例としては、飲食店で勤務しているアルバイトが、本来ならば食材を保管するために使用する冷蔵庫の中に入り込んでみたり、食材以外を料理に入れてしまうといったことをして、その影響によって店舗が閉店してしまうようなこともありました。

冷蔵庫は、食品を「衛生的に管理するための設備」であり、飲食店ならば冷蔵庫の衛生管理に非常に気を使っています。万が一、不衛生な状態になっている冷蔵庫で食材を管理していると、食中毒が発生してしまう恐れが出てきます。

飲食店が食中毒を起こしてしまうと、営業停止はもちろんですが「顧客が戻ってこない」というリスクがあります。当然ですが、信用を失ったことで顧客が離れてしまえば売り上げが下がり、最終的には閉店を余儀なくされてしまいます。

その為、オーナーや管理者は細心の注意を払いつつ店舗運営・管理をしている訳ですが、そういったことを意にも介さないアルバイトが「悪ふざけ」のつもりで行ったことが、重大な事態を引き起こしてしまうような状態を「バイトテロ」と表現している訳です。

バイトテロは、現実におけるテロと同じようにどれほど注意していても起こってしまう可能性があります。

また、バイトテロを起こした本人は「間違ったことをしてない」という認識を持っていることもテロと類似しています。突発的に発生し、非常に大きな影響を与えるという意味でもテロという表現が適切な印象を受ける人も少なくありません。

実は、現在はSNSなどの拡散する手段ができたことで大きな問題に発展していますが、現在の様なインターネット環境がなかった時にも同様の「いたずら」をしている人はいました。当事者のみが影響を受けるだけの話で収まることが多く、その影響が周囲に及ぶことがなかったために大きな問題にはならなかっただけかもしれません。

つまり、やっていること(いたずら)自体は大きな変化を見せている訳ではないのですが、そのいたずらをどのような目的で行うのかという点が変わってきたことが大きな原因です。本人が楽しむためだけに行ういたずらならばまだしも、そのいたずらを「世間の人に見てもらいたい」などという興味を持つことが、突拍子もない「バイトテロ」を引き起こしている原因の一つと言えるでしょう。