三陽商会〜バーバリーに頼ったツケ

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三陽商会〜バーバリーに頼ったツケ三陽商会が平成28年第3四半期の決算を発表しました。

三陽商会といえば、英国ブランド「バーバリー」で有名だったのですが、バーバリーの国内ライセンス契約が昨年夏に切れ、それ以来急激な業績不振に陥っています。

売上高が対前年比▲35%、営業利益が対前年▲83億円、経常利益が対前年▲83億円といった内容で、三陽商会は480億円ほどの売上規模の会社で、年度100億円規模の赤字は相当のインパクトでまさに経営危機といってよいでしょう。

ちなみに、この度発表された三陽商会の決算短信によると、手元の現預金も昨年12月末からの9ヶ月で、266億円 → 182億円へと約32%減らしていて、このままの状態が数年続くと、会社存続が危うい状態になってきます。

当然、三陽商会としても手をこまねいているわけではありません。バーバリーの国内ライセンス契約が切れてから、収支改善策に取り組んでいます。具体的には、

  • 販売職を除く従業員250名規模のリストラ(希望退職)
  • 不採算7ブランドの撤退(2.7億円)
  • 不採算売り場 170売場の撤退(5億円)
  • 販売人員の効率改善(3.5億円)
  • 棚卸資産の圧縮(28億円)
  • 保有株式の売却(46億円)
  • 保養所・美術品・ゴルフ会員権を売却
  • 役員報酬 最大15%削減

となっていて、目新しい収支改善策はありませんが、会社寿命を延ばす時間稼ぎにはなるでしょう。私自身の経験からも、こういった収支改善策の一つ一つの効果は微々たるものですが、積み上げていくことで、想像以上の効果を生むことが多いように思います。三陽商会の経営陣、社員一丸となってやり遂げていってほしいと思います。

しかしながら、今回の三陽商会の窮地は「バーバリーの国内ライセンス契約切れ」による売上の大幅低下にあります。これまでバーバリーに頼ってきたツケが出てきているわけですが、競争が激しいファッション業界で活路を開いていくしかありません。これまでの、三陽商会のイメージを維持しつつ商品開発を進めて、よりよい商品を消費者に提供していくしかありません。

三陽商会は今後どう進んでいくのでしょうか。従来からの顧客層を変えた結果、大幅な売上ダウンしている大塚家具の“二の舞”となるのか、あるいは既存の顧客層を守りながら独自の道を切り開いていくのか、興味を持って見ていきたいと思います。

次は「大塚家具の赤字転落~中間層を狙う戦略の難しさ」を見てみる

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