井伊直弼 最後の言葉〜辞世の句

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井伊直弼 最後の言葉〜辞世の句「辞世の句」とは、人が死の間際に詠む漢詩・和歌・俳句などのことです。自分の人生を振り返り、この世に最後に残す言葉として、様々な教訓を私たちに与えてくれるといって良いでしょう。

古来より数えきれない辞世の句が残されてきましたが、今回は、井伊直弼の最後の言葉として、井伊直弼の辞世の句を紹介してみることにします。

井伊直弼の最後

井伊直弼は、江戸時代末期の彦根藩 藩主で、大老として江戸幕府の近代化を進めました。井伊直弼は、安政の大獄により国内の反対勢力を弾圧する一方、日米修好通商条約を調印したことでも知られています。井伊直弼の強権的な政治手法は、特に水戸藩との亀裂を深め、1860年3月24日、水戸藩の脱藩浪士など18名によって桜田門外で暗殺されてしまいます。享年は44歳でした。

そんな井伊直弼の辞世の句と言われているのが以下の句(短歌)です。

井伊直弼 辞世の句

「咲きかけし 猛き心の 一房は 散りての後ぞ 世に匂いける」

この歌を現代文に訳すなら、

世の中のためを想った熱い思いは、自分が死んだ後に世の中に理解されるだろう。

といったところでしょうか。

そして、この歌を詠んだの翌日、井伊直弼は暗殺されるのです。

死を前にした時、彼の頭の中を去来したのはなんだったのでしょう。この井伊直弼の最後の言葉である辞世の句は、皆さんの心にどう響きましたか?

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