今川氏真 最後の言葉〜辞世の句

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今川氏真 最後の言葉〜辞世の句「辞世の句」とは、人が死の間際に詠む漢詩・和歌・俳句などのことです。自分の人生を振り返り、この世に最後に残す言葉として、様々な教訓を私たちに与えてくれるといって良いでしょう。

古来より数えきれない辞世の句が残されてきましたが、今回は、今川氏真の最後の言葉として今川氏真の辞世の句を紹介してみることにします。

今川氏真の最後

今川氏真は、織田信長に敗れた今川義元の嫡男です。桶狭間の戦いで父 義元が討たれた後、今川家の第10代当主となりました。桶狭間の戦いの敗戦による国力の低下から領国であった駿河国を去り、北条家を頼ることになります。さらにその後、徳川家康の庇護を受けることになり、1615年1月27日(慶長19年12月28日)77歳で亡くなりました。

そんな今川氏真の辞世の句と言われているのが以下の句です。

今川氏真 辞世の句

「なかなかに 世にも人をも 恨むまじ 時にあわぬを 身の咎にして」

「悔しとも うら山し 共思はねど 我世にかはる 世の姿かな」

現代文に訳すなら、
一句目は「吹く風を恨んではならない。花が残る春や紅葉が残る秋があるわけではないのだから。」
二句目は「人は天地の清らかな中から生まれ出て、再び元のすみかに帰るものだそうだ。」といったところでしょうか。

今川氏真が死を前にした時、彼の頭の中を去来したのはなんだったのでしょう。この今川氏真の最後の言葉である辞世の句は、皆さんの心にどう響きましたか?

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