出処進退(しゅっしょしんたい)

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出処進退(しゅっしょしんたい)

出処進退(しゅっしょしんたい)

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

出処進退(しゅっしょしんたい)

という中国の有名な詩人 王安石が書いた「欧陽文忠公を祭る文」が出典の故事成語です。

王安石は、中国の北宋時代に活躍した政治家・文人・詩人で、唐宋八大家の一人としても有名です。

「出処進退(しゅっしょしんたい)」とは

「出処進退(しゅっしょしんたい)」とは、
「役職にとどまることと役職を辞すること。身のふり方や身の処し方」という意味です。

では、出典となった王安石が書いた文の一節を見てみましょう。

功名、成就すれば、居らずして去る。其の出処進退は又庶からんか

これを現代文に訳してみると

功名を成し遂げたら去る。その身の処し方はいにしえの賢人と同様である

といった感じになります。

「出処進退」と言えば、政治家・経営者など、他人から解雇されない人の出処進退は、自らが決めることになります。

いかに優れた人であっても、出処進退のタイミングを誤ると、晩節を汚してしまいます。自らの出処進退は、最も大切な判断だということを常に忘れないようにしたいものです。

 

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