君子三戒(くんしさんかい)

故事成語 故事成語・ことわざ

君子三戒(くんしさんかい)

君子三戒(くんしさんかい)

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

君子三戒(くんしさんかい)

という中国の有名な古書「論語」が出典の故事成語です。

「君子三戒(くんしさんかい)」とは

「君子三戒(くんしさんかい)」とは、
「若年期は色欲を、壮年期は人と争うことを、老年期は欲深くなることを戒めなさい」という教えのことです。

では、出典となった「論語」の一節を見てみましょう。

孔子曰く、君子に三戒あり。
少き時は血気未だ定まらず、これを戒むること色に在り。
其の壮なるに及んでは血気方に剛なり、これを戒むること闘に在り。
其の老いたるに及んでは血気既に衰う、これを戒むること得に在り。

とあり、現代文に訳すなら、

孔子は言う。「君子に三つの戒めがある。
若い時はまだ血気が安定しておらず、戒めるべき点は色欲にある。
壮年時はまさに血気盛んで、戒めるべき点は人との争いにある。
老年になると血気はもう衰えてくるから、戒めるべき点は利欲にある」

といった感じになります。

「君子三戒」の中で孔子は、若年時は外部からの誘惑、壮年時は頑固、老年時は物欲に留意すべしと言っています。

違和感を感じないということは、2500年ほど前の孔子の時代も今の世の中も、大差はないということなのかもしれません。

 

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