土方歳三 最後の言葉〜辞世の句

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土方歳三 最後の言葉〜辞世の句「辞世の句」とは、人が死の間際に詠む漢詩・和歌・俳句などのことです。自分の人生を振り返り、この世に最後に残す言葉として、様々な教訓を私たちに与えてくれるといって良いでしょう。

古来より数えきれない辞世の句が残されてきましたが、今回は、土方歳三の最後の言葉として、土方歳三の辞世の句を紹介してみることにします。

土方歳三の最後

土方歳三は、1835年に現在の東京都日野市にある豪農の家で生まれました。小さい時から乱暴者として知られ、剣を習っていた試衛館で知り合った近藤勇らと新撰組(前身の浪士隊)に参加し、後の副長として活躍しました。その後、鳥羽伏見の戦いから始まる戊辰戦争を幕臣としてして戦ったものの、1869年6月20日、転戦先の函館五稜郭での戦いで戦死することになります。享年34歳。同志だった沖田総司の死から約1年後のことでした。

そんな土方歳三の辞世の句と言われているのが以下の句です。

土方歳三 辞世の句

「鉾とりて 月見るごとに おもふ哉 あすはかばねの 上に照かと」

新撰組時代「鬼の副長」と呼ばれた“武人”の土方らしく、現代文に訳すなら「鉾を手に取って月を見るたびに思う。明日は自分の屍の上に照るのかと」といったところでしょうか。

農家に生まれ、武人として幾多の戦場をくぐり抜け、最後は戦場で斃れた土方歳三ですが、死を前にした時、彼の頭の中を去来したのはなんだったのでしょう。この土方歳三の最後の言葉である辞世の句は、皆さんの心にどう響きましたか?

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