意味深長(いみしんちょう)

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意味深長(いみしんちょう)

意味深長(いみしんちょう)

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

意味深長(いみしんちょう)

という中国 宋代に書かれた論語の注釈書「論語集注」が出典の故事成語です。

「意味深長(いみしんちょう)」とは

「意味深長(いみしんちょう)」とは、
「奥深くて含蓄があること」または「意味ありげな様子」を指します。

では、出典となった「論語集注」の一節を見てみましょう。

程子曰く、頤十七八より論語を読む。
当時已に文義を曉る。
之を読むこといよいよ久しくして、但、意味深長なることを覚ゆ。

とあり、現代文に訳すなら、

程子が言うには、私は17,8歳から論語を読んだ。
当時、すでに意味するところはわかっているつもりだった。
しかし、長年論語を読み続けてきて、その意味は奥深くて含蓄があると悟った。

といった感じになります。

「意味深長」は、元々「奥深くて含蓄がある」という意味で使われていましたが、「意味深(いみしん)」と同様に「意味ありげな様子」を示す言葉として使われるようになり、現代に至っています。

 

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