愚者も千慮に一得有り

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愚者も千慮に一得有り

愚者も千慮に一得有り

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

「愚者も千慮に一得有り」

という中国の有名な古書「史記」が出典の故事成語です。

「愚者も千慮に一得有り」とは

「愚者も千慮に一得有り」とは、
愚かな人が考えることでも、一つぐらいは良い考えがある」という意味になります。

「愚者も千慮に一得有り」は、「背水の陣」でも有名な「井陘の戦い(せいけいのたたかい)」で勝った韓信が、敗れた兵法家 広武君に対して「智者も千慮に必ず一失有り、愚者も千慮に必ず一得有り(賢者も千に一つは失敗することがあります。そして、愚者も千に一つは成功することがあります)」と言ったことにちなんでいます。

中小企業経営において、考えること、たくさんのことを考えて色々チャレンジしてみることが大切です。

「愚者も千慮に一得有り」において、賢者を「強者」に愚者を「弱者」に読み換えてみましょう。弱者が強者に勝つために必要な方策は、数多く企画立案して小さくチャレンジを繰り返すことです。手数を繰り出さなければラッキーパンチもありません。

優れた人材が不足していることを嘆いているだけでは事態は変わりません。おそらく今後も中小企業にとって、厳しい雇用情勢が続くでしょう。

従業員が知恵を出し合って形にしていくことこそが、弱者が強者に勝てる方策になるのではないでしょうか。

 

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