機縁法とは?

マーケティング用語

機縁法とは?

機縁法とは

機縁法とはマーケティング手法の一つです。

マーケティングにおいて、調査を行う際、紙面やネット上で幅広く調査対象者を集めてアンケート調査を行うことが一般的ですが、機縁法は、調査対象者を幅広く集めるのではなく、個人もしくは会社関係者の身内周辺だけで意見を集めるという方法になります。

機縁法のメリットはコストカットにあります。

マーケティングを行う意味は商品の情報発信ですが、それ以外にも目的があります。それが商品に対する2つの情報集めです。

1つ目は、自社が開発した新商品がどの世代に活用されるか確認することで、対象となるマーケットをを明確にし、多く売れる可能性のあるマーケットに流通を集中することで、より利益を上げるための情報集めです。

そして2つ目は、実際に商品を流通する前と後で使用してみた意見を幅広く募集することによって、現在の商品の改善点を見つけて手直しをすることに活用したり、次世代の商品を作るときに活用するための情報集めになります。

このように、商品に対する情報集めをしっかりと行うことで、より良い商品を生み出すことができるわけです。ただ、新規企業や中小企業のように情報集めに使える予算が少ない場合において、幅広く調査対象者を集めてアンケート調査を行う方法では経営コストを上げてしまいます。そして、肝心の商品開発に予算が回せない悪循環になってしまうことになります。

そこで利用されるのが「機縁法」です。

機縁法は、前述の通り、調査対象者を幅広く集めるのではなく、個人もしくは会社関係者の身内周辺だけで意見を集めるという方法です。調査対象者を身内もしくは身内周辺の人々だけに限定することによって、一般的な方法である不特定多数に人数を割く必要はないためコストカットが可能です。身内にも祖父祖母そしてお父さんとお母さん世代に加えて年代別の子供世代といった様々な世代がいて、商品の意見を遠慮なく表現してくれます。

機縁法では、一般的に行われる幅広い層へのアンケートに比べて調査コストが大きく削減できるだけでなく、身内ならではの正確な意見をもらうこともできるため、特に規模の小さい中小企業では上手に活用したいものです。