清風明月(せいふうめいげつ)

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清風明月(せいふうめいげつ)

清風明月(せいふうめいげつ)

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

清風明月(せいふうめいげつ)

という中国の有名な詩人 蘇軾が書いた「前赤壁賦」が出典の故事成語です。

「清風明月(せいふうめいげつ)」とは

「清風明月(せいふうめいげつ)」とは、
「静かで清々しい様子」を指す言葉です。

では、出典となった「前赤壁賦」の一節を見てみましょう。

蘇子客と舟を泛べ 赤壁の下に遊ぶ
清風徐ろに來って 水波興らず
酒を舉げて客に屬め 明月の詩を誦し
窈窕の章を歌ふ

とあり、現代文に訳すなら、

蘇子は客とともに船を浮かべ、赤壁の下に遊ぶ
清々しい風がゆるやかに吹き、水面は波が立たず
一杯の酒を客に勧め、明月を見て詩を誦し
窈窕の章を歌う

といった感じになります。

赤壁といえば、三国志で曹操が孫権・劉備の連合軍に大敗した場所になります。蘇軾も「清風明月」の中、昔の戦いに想いを馳せていたのでしょう。

 

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