遠慮近憂(えんりょきんゆう)

故事成語 故事成語・ことわざ

遠慮近憂(えんりょきんゆう)

遠慮近憂(えんりょきんゆう)

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

「遠慮近憂(えんりょきんゆう)」

という中国の古書「論語」に由来する故事成語です。

「遠慮近憂」とは

「遠慮近憂」とは、

よく先のことまで考えて行動しないと、必ず将来禍(わざわい)が起こって苦しむことになる」という意味です。

論語の衛霊公編に「子曰く、人遠き慮り無ければ、必ず近き憂ひ有り」という一文があり、この一文から「遠慮近憂」という言葉が生まれたとされています。

先々のことを考えすぎて身動きがつかなくなってしまうのはどうかと思いますが、この先どうなるかを数パターン持った中で決断し行動していかないと、孔子が言う通り、後々行き詰まってしまうことになるでしょう。

その意味では、それなりの立場になれば、その場限りで行き当たりばったりの行動を慎しむべきで、熟慮の末に行動を起こしていく必要があります。

将来の全てを予測することはできませんので、先々のことを考えるのにも限界はありますが、得られる情報を検討した上で、勝算を以ってことに当たるべきでしょう。

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