餓鬼の目に水見えず

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餓鬼の目に水見えず

餓鬼の目に水見えず(がきのめにみずみえず)

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

「餓鬼の目に水見えず(がきのめにみずみえず)」

ということわざです。

「餓鬼の目に水見えず(がきのめにみずみえず)」とは

「餓鬼の目に水見えず」とは、
熱望すればするほど、かえって求めるものが身近にあることを見失う」という意味です。「餓鬼」とは、生前の悪行の報いで餓鬼道に落ちた亡者のことで、常に飢えと乾きに苦しんでいるとされます。

「餓鬼の目に水見えず」と言えば、人材不足で悩む中小企業経営者のことを考えます。中小企業の経営者とお話ししていると、中核になってくれそうな優秀な人材がいないとお悩みの方がいますが、そういう会社に限って、足元の自社内の人材については無関心だったりします。

取引先の私の目から見ると、人材が枯渇しているようには見えないのですが、経営者本人からすると、良い人材を熱望するがあまり、自社内の人材に目が行き届いておらず、他社からの引き抜きにあってしまったり、自ら会社を見限って転職したりと人材の流出に無頓着だったりします。

もし、優秀な人材が欲しいのであれば、今いる自社の社員を大切にして満足度を高めるところから始めるべきだと考えるのは、私だけでしょうか。

 

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