キャッシュフローゲームとネットワークビジネス

経営豆知識

キャッシュフローゲームとネットワークビジネス

キャッシュフローゲームとは

キャッシュフローゲームとは「金持ち父さん貧乏父さん」の書籍の著者であるロバート・キヨサキが開発した人生ゲームのようなボードゲームです。

キャッシュフローゲームでは、大きく2つの世界があります。
「ラットレース」の世界では、働くことでお金を稼ぎ、「ファーストトラック」の世界は、不労所得を手に入れる生活です。そして、キャッシュフローゲームでは、いかに早く「ラットレース」の世界から抜け出し、「ファーストトラック」の世界へ移るかがポイントになってきます。

つまり、キャッシュフローゲームは「不労所得を目指す」ゲームなのです。

キャッシュフローゲームとネットワークビジネス

そんなキャッシュフローゲームですが、数年前からネットワークビジネスや自己啓発セミナーの勧誘ツールとして使われることが増えてきました。

あなたも「気軽な感じでゲームでもしながらお金について勉強してみませんか?」といった感じで知り合いから誘われたことはありませんか?

お金について勉強することは悪いことではないし、人生ゲームのようなボードゲームだから楽しいかも・・・。』なんて思って参加すると、少人数でキャッシュフローゲームを楽しんだ後、いかに不労所得を得て「ファーストトラック」の世界に入ることが大切かという話をされます。

そして、既に「ファーストトラック」の世界にいる自称 “人生の成功者” が登場して、言葉巧みに自らのツール販売をしたり、ネットワークビジネスに勧誘されることになります。

つまり、キャッシュフローゲームは、お金の流れを流れを勉強するという目的でなく、「不労所得は勝ち組」という考え方を自然にかつ簡単に植え付けるためのツールであり、だからこそ、ネットワークビジネスや自己啓発セミナーの勧誘に使われているわけです。

人を集めたり、場所を用意したりするには、手間も費用も掛かります。キャッシュフローゲームの販売元や販売代理店でもない限り、単純にゲームを楽しんでもらう “慈善事業” はないと思った方が良いでしょう。

ビジネスをしていく上で「不労所得」のような「ストックビジネス」の考え方は大切ですが、「簡単に稼げる不労所得」はありません。ツール販売やネットワークビジネスに釣られるのではなく、自らのビジネスの価値をどう高めていくかを追求していくことこそ “不労所得” の近道だと思います。