士業

アメーバー経営とは?通常、経営を考える際にはトップから部下に指示を出す、いわゆるトップダウン方式が一般的とされており、一般的な会社ではトップが主導するような状態となっています。

それとは一線を画し、全社員が経営に参画する意識を持たせ、管理していくやり方が存在します。そうしたやり方を「アメーバー経営」と言います。アメーバー経営とは、京セラの創業者の稲盛和夫さんが編み出した経営手法となっており、京セラはこれを実践していることで創業した1959年以降一度も赤字がない経営を行なっています。

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アメーバー経営の基礎としては、「組織を細分化する」ことが挙げられます。

「組織を細分化」する目的は、収支責任を明確化するというもので、この部署の黒字はこれぐらい、あの部署の赤字はあれぐらいと示していくことで、利益や赤字に関する責任、覚悟を持つことができるようになり、経営に参画する意識を持たせることができます。

そして、この小さな集団の組織を「アメーバー」と呼び、そのアメーバーのリーダーが経営していくやり方がアメーバー経営です。収支を向上させるにはどうすればいいか、小さな集団に属する人たちが自分たちで考えて実践していくことで全体の収支の向上につながるというものです。

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アメーバー経営で小さな組織にしていくことのメリットは、日々の変化にすぐ対応できることです。

近年、ビジネスではスピードが求められ、決断の早さ、的確さが何より重要です。大きな組織だと上意下達がなかなか進まず、見ている方向がバラバラということにもなりやすくなります。しかし、アメーバー経営なら小さな組織に分けられ、そのコントロールも容易く、スピードにも対応できます。

一方、経営者意識を持つリーダーが社内に増えていくのも、アメーバー経営の特徴です。チャレンジャー精神あふれる社員が出やすい風土にもなり、スキルアップや価値観の共有なども簡単になり、働きやすい職場へとなっていきます。

アメーバー経営を行うには、経営者や役員がアメーバー経営の基礎を理解し、その責任や権限を実際に付与することが大事になります。単に組織を細かく分けて成績を競わせるということではなく、社員全員が協力し合って頑張っていくということに重きを置く必要があります。単に競わせるだけでは経営参画意識は醸成されていきません。

その意味では、アメーバー経営に理解のある人が経営者にならない限りはうまくいくものではありません。裏を返せば、経営者自らがアメーバー経営に尽力すれば、会社の業績をさらに上げる可能性を高めることにもつながるということでもあります。

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