辻元メール問題とは?関西生コンとは?

報道されない話

辻元メール問題とは?関西生コンとは?民進党の辻元清美衆議院議員は3月28日、森友学園の鍵池夫人と安倍昭恵夫人のメールにまつわる『辻本メール・関西生コン疑惑』について、「辻元清美に関する一部報道について」というタイトルで報道各社にファクスで見解を発表しました。

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早速、「辻元清美に関する一部報道について」のファックスの内容を見てみましょう。

辻元清美に関する一部報道について

第1 塚本幼稚園の視察について
幼稚園に侵入した事実はありません。
2月21日に、視察団と同行しましたが、塚本幼稚園に入っておりませんし、入ろうとした事実もございません。
2月28日も、塚本幼稚園に入っておりませんし、入ろうとした事実もございません。
なお、ネット上に流布されている辻元清美の写真は塚本幼稚園のものではなく、2月21日及び2月28日の瑞穂の國小學院周辺のものです。

第2 作業員について
マスコミで証言をした人物は、辻元清美とは面識がございません。
送り込んだなどということも一切ございません。

第3 野田中央公園に関する補助金について
野田中央公園の用地取得に関する補助金等は、麻生政権下の平成21年第一次補正予算で決定されたものを鳩山政権下で引き継いで執行したものです。

第4 大阪兵庫生コン経営者会からの寄付について
民主党大阪府第10総支部の平成26年及び平成27年収支報告書記載のとおりです。

ファックスでの回答の内、1点目の「塚本学園への侵入の有無」と2点目の「辻本氏の知人を工事現場へ潜り込ませて有利な発言をさせたかどうか」という『辻本メール疑惑』にまつわる部分について見てみると、辻元清美氏は過去、民進党の記者会見において次の内容を発言していることがわかりました。

まず「塚本学園への侵入の有無」について、2月21日に塚本幼稚園へ辻元議員が訪問したことを記者会見の場で話していました。

2月21日 辻元清美議員の民進党 記者会見での発言
「お昼の時間帯にですね、少し時間がありましたので、この理事長への面会を求めていましたので、えー、幼稚園の方に、塚本幼稚園の方にまいりました。」

3月に入ってからも、記者会見で「工事現場に知り合いの業者がいた」と、今回のファックスの内容に関連しそうな発言をしています。

3月1日 辻元清美議員の民進党 記者会見での発言
「いろんな人がこう、昨日は集まって一般の方がいらっしゃったんですが、その中に業者の方がいらっしゃってですね。今、処理している、森友学園の処理をしてる業者を知っているという、別の業者の方が見に来てはったんですよ。その方がですね、同じような仕事を自分たちもやっているが、8億円掛かる量の土や土砂・ゴミ、近畿圏内にそんなものを運び込む場所がない、とおっしゃっているんですよね。」

そもそも1点目も2点目も、やってないことの証明でいわゆる「悪魔の証明」なので、いかに説明しても、万人に対して『辻本メール疑惑』を完全に払拭することはできないのですが、記者会見での辻本氏の発言内容は疑惑を裏付けするような内容のように見えます。

次に3点目の「(森友学園小学校隣接地である)野田中央公園に関する補助金」については、支給までの流れが以下のようになっています。確かに補助金自体の全体予算は麻生政権時の補正予算で決定されているのですが・・・。

野田中央公園の売買契約までの経緯

2009年8月30日:第45回衆議院議員総選挙(民主党が308議席獲得し与党へ)

2009年9月11日:豊中市が大阪航空局に当該案件を持ち込む

2009年9月15日:大阪航空局が近畿財務局に当該案件を持ち込む

2009年9月16日:国土交通大臣に前原誠司氏が就任

2009年9月18日:辻元清美氏・馬淵澄夫氏が国土交通副大臣に就任

2010年3月12日:売買価格が決定

2010年3月末:当該地の売買契約を行う(契約金額は14億2,386万3,000円だが、補助金により実質2,124万3,000円で豊中市は購入)

豊中市議会でも「夢みたいな話」と発言があったくらいで、売買契約に際しての不自然さは残ります。詳しくは以下の記事に掲載していますので、興味のある方はご覧ください。

【関連記事:森友学園 隣接地(野田中央公園)も格安払い下げ!

最後に4点目が「辻元議員と関西生コン(連帯ユニオン 関西地区生コン支部)なり、大阪兵庫生コン経営者会の関係」になります。

まず、関西生コン(正式名称を連帯ユニオン 関西地区生コン支部:以下、関西生コン)についてですが、関西生コンは北朝鮮とも関係性があり、極左と言われている労働組合で、以前から何度か辻元清美氏との関係性が伝えられてきました。

関西生コンが所属する「連帯ユニオン(正式名称:全日本建設運輸連帯労働組合)」の2017年旗開きの来賓として出席したのが、社民党の福島瑞穂参議院議員と民進党の辻元清美衆議院議員ということで、この2人は「連帯ユニオン」や関西生コンから支援を受ける関係ということでしょう。

そしてさらに、連帯ユニオンには「連帯ユニオン議員ネット」という議員連盟があり、その「連帯ユニオン議員ネット」の副代表が、今回“森友学園問題”を最初に取り上げた木村真豊中市議という関係になっています。

一方、辻元議員からのファックスに記載があった「大阪兵庫生コン経営者会」ですが、辻元議員は自らが代表者を務める民主党大阪府第10総支部に対して、平成26年度、27年度と大阪兵庫生コン経営者会から寄付を受けています。関西生コンとは敵対する(はずの)大阪兵庫生コン経営者会が辻元氏が代表者である支部へ寄付をする理由は何なのか気になるところです。

 

森友学園隣接地も実は格安払い下げ。辻元氏も関係者

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