悪法もまた法なり

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悪法もまた法なり

悪法もまた法なり(あくほうもまたほうなり)

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

悪法もまた法なり(あくほうもまたほうなり)

という古代ギリシャの哲学者 ソクラテスが言った言葉から生まれた故事成語です。

「悪法もまた法なり(あくほうもまたほうなり)」とは

「悪法もまた法なり」とは、
たとえ悪い法律であっても、法が通用している間はそれを守らなければならない」という意味です。

ソクラテスは「国が信じる神々とは異なる神々を信じて若者を堕落させた」などの罪状で裁判に掛けられましたが、自説を曲げたり謝罪することをせず、死刑の判決を受けます。

ソクラテスの周囲は逃亡や亡命を勧めましたが、ソクラテスは刑を受け入れ、毒杯を飲むときに言った言葉がこの「悪法もまた法なり」だったとされています。

「悪法もまた法なり」と言えば、現代の世でも自らが信じる政治的なイデオロギーの実現の為なら違法なことも暴力も許されるという考えで行動している人たちがいますが、たとえ有効な法が悪法や不完全な法であったとしても、法治国家で暮らす限りは法に従っていくべきでしょう。

高邁な思想のないイデオロギーは偽物だと感じるのは、私だけではないはずです。

 

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