日韓合意〜約束を守ることの大切さ

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日韓合意〜約束を守ることの大切さ2015年の年末に日韓両政府の間でいわゆる“従軍慰安婦”問題を「最終的かつ不可逆的に解決させる」日韓合意がなされました。

その「日韓合意」が韓国国民の世論に流され、揺らごうとしています(といっても揺らいでいるのは韓国の側ですが)。

まず、この時の日韓合意の合意内容をあらためて見てみましょう。

日韓合意〜日本が韓国に約束したこと

  • 安倍首相は、日本国の首相として改めて、慰安婦としてあまたの苦痛を経験され、心身にわたり癒やしがたい傷を負われた全ての方々に対し、心からおわびと反省の気持ちを表明する。
  • 韓国政府が、元慰安婦の方々の支援を目的とした財団を設立し、これに日本政府の予算で資金(10億円程度)を一括で拠出し、日韓両政府が協力し、全ての元慰安婦の方々の名誉と尊厳の回復、心の傷の癒やしのための事業を行うこととする。
  • 今後、国連等国際社会において、本問題について互いに非難・批判することは控える。

日韓合意〜韓国が日本に約束したこと

  • 韓国政府は、日本政府の実施する措置に協力する。
  • 韓国政府は、日本政府が在韓国日本大使館前の少女像に対し、公館の安寧・威厳の維持の観点から懸念していることを認知し、韓国政府としても、可能な対応方向について関連団体と話し合いを行い、適切なかたちで解決するよう努力する。
  • 今後、国連等国際社会において、本問題について互いに非難・批判することは控える。

という内容でした。

日韓合意自体は、日韓両外相による合意で文書化はなされませんでしたが、共同記者会見で合意内容を発表しており、その翌日に行われた日韓両首脳による電話会談でも首脳自身が合意内容を責任を持って履行していくことを確認し合っていました。また、日韓の“仲裁役”であったアメリカのオバマ大統領も日韓合意を祝福し、未来志向の日韓関係になるはずだったのですが・・・。

日韓合意から一年が経ち、在韓国日本大使館前にある少女像の撤去に進展が見られないばかりか、釜山総領事館前の路上にも“慰安婦像”が設置されるに至り、日本側が「日韓合意の着実な実施を求め」対抗措置を取ることになりました。

その後の韓国側の状況は、様々な報道の通りです。

韓国内の報道を見て思うのは「国にせよ会社にせよ、組織として約束したことは、合意した以上、口約束であろうが守る義務がある」ということです。

今回の「日韓合意」に対する韓国内の議論を見ていると、国のトップがした約束ですら、世論に流されて「破棄やむなし」といった論調もあり、正直、約束や契約の持つ意味についての考え方の違いを感じます。

政治でも外交でもビジネスでも、相手にした約束をいかに守るかは非常に大切だと思います。約束が守れない人たちや会社はベースとしての考え方の共有はできません

それだけに安易な約束はすべきでなく、合意に至るまでは、将来的にどのような影響が出るのか、慎重に検討をしていく必要があるわけです。

今回の日韓合意に伴う韓国の対応を見ていると「約束を守ること」がいかに大切か、ということがよくわかります。そして、約束をするということは、さらなる信頼を得ることも、信頼を失うこともある諸刃の剣であることを忘れてはいけません。

御社は、安易に約束をしていませんか?約束を守るために誠実な行動をとっていますか?