一口に「SEO対策」と言っても、ブログで行う SEO対策と、ページ数が少ない小規模なホームページで行う SEO対策には違いがあります。今回は、そんな「ブログとホームページのSEO対策の違い」について書いてみましょう。
当社では、格安ホームページ制作のサービスを提供していて、6ページ前後のホームページを作ることがよくあります。このような場合の SEO対策では、アクセスが多そうなキーワードを狙って SEO設定を行います。
例えば、地域ビジネスをしている会社であれば、「サービス名+地名(駅名)」といった具合に、消費者の誰もが検索しそうなキーワードを SEOで狙います。誰しもが検索しそうなキーワード = 検索上位表示の難易度が高い ということですので、SEOの成功率を考えると失敗するリスクはありますが、ページ数が少ないサイトの場合、失敗するリスクのほぼないようなニッチなキーワードを狙っていては、サイトアクセスは確保できません。サイトアクセスが少なければ、いかに問い合わせ率が高い素晴らしいサイトであっても集客にはつながりませんので、リスクはあっても、競合サイトが多くても、集客に直接つながる可能性が高いキーワードを狙って SEO対策を行います。
一方、ブログの場合の SEO対策は、先程のページ数が少ないホームページとは異なります。ブログは、集客に使っていくなら最低限 200ページ以上書いていくべきですので、少ページ構成のサイトとはサイトアクセスの狙い方が異なるわけです。
ブログの場合、基本的に書く記事数(ページ数)によってアクセス数が左右されます。1ページあたりでより多くのサイトアクセスを生みそうなキーワード(「ビッグワード」や「ミドルワード」)を選ぶという考え方でなく、できるだけ多くの記事を書くためのキーワード選びをするという考え方が肝要です。
検索数が多い「ビッグワード」や「ミドルワード」を狙うというよりも、「ビッグワード」や「ミドルワード」に関連する内容でできるだけ多くのブログ記事を書くことで、「ビッグワード」や「ミドルワード」関連のキーワードで上位表示を目指していくことになります。できるだけ多くの記事と言っても、ほとんど似通った内容ばかりでは、サイトアクセスは思うように増えません。
全く異なったテーマでブログ記事を書くのがベストですが、現実的には難しいと思いますので、軸となるキーワードは同一でも、異なる内容・異なるテーマでブログ記事を書くことで、「ビッグワード」や「ミドルワード」の派生キーワード、いわゆる ロングテールのキーワード を狙うことが重要になってきます。
【関連記事:ロングテールを狙う〜ブログの更新頻度・文字数を変える】
ブログにおいて、ロングテールのキーワードで上位表示を狙う場合に最も重要なことは、1記事あたり 1000文字以上のコンテンツを揃えていくことです。ある程度の文字数を確保することで、様々なキーワードの組み合わせが生まれます。その上で、SEO対策を行うことによって、ロングテールのキーワードからサイトアクセスを確保することができるようになります。
このように、ブログとページ数が少ない小規模なホームページとでは、SEO対策の考え方に大きな違いがあります。SEO対策の方法は一つではありません。集客の規模や集客ツールによって、適切な SEO対策を行っていくことが大切です。