故事成語

一所懸命の土地

一所懸命の土地(いっしょけんめいのとち)

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

一所懸命の土地(いっしょけんめいのとち)

という日本の有名な軍記物語「太平記」が出典の故事成語です。

「一所懸命の土地(いっしょけんめいのとち)」とは

「一所懸命の土地(いっしょけんめいのとち)」とは、
「昔の武士が命がけで守った自らの所領」を指す言葉です。

では、出典となった「太平記」の一節を見てみましょう。

相摸の太郎殿の在所をこそ、委く聞出て候へ、他の勢を不交して、打て被出候はば、定て勲功異他候はんか。告申候忠には、一所懸命の地を安堵仕る様に、御吹挙に預り候はん。

とあり、現代文に訳すなら、

相模太郎殿の居場所を、詳しく聞きだしてきました。他の人に知らせず、彼を討ち取れば、きっとその手柄は大きなものになるでしょう。私がお知らせした恩賞としては、私の所領を安堵してもらえるようにご推挙をお願いします。

といった感じになります。

ちなみに「一所懸命の土地」に含まれる「一所懸命」は、元々「命がけで所領を守る」意味で使われていましたが、その後、次第に「一生懸命」の表現に取って代わられるようになり、現在では「一生懸命」の方が馴染みのある言葉になっています。

 

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