単純無作為抽出法とは?

単純無作為抽出法とは

従来行われていた標本抽出法は「有意抽出法」で、これは母集団の代表と思われる標本を主観的に選択して抽出する方法でした。しかし、有意抽出法で抽出される標本にはどうしても偏りが発生してしまい、誤差の評価を出す時に統計学的な取り扱いが難しいくなってしまいます。

その為、現在では、母集団の特徴を反映しつつ無作為で標本を抽出する「無作為抽出法」が行われています。

以上を踏まえて、単純無作為抽出法について見ていきましょう。

単純無作為抽出法とは無作為抽出法の一つの手法で、標本調査において基本的な方法です。

単純無作為抽出法は、母集団から完全に無作為で標本を抽出する方法となっているので母集団の数によっては手間と時間がかかる場合もありますが、誤差の評価の統計学的な扱いが出来ないということはありません。現在行われている単純無作為抽出法では、くじ引き、乱数表、サイコロ等を利用して行う方法がありますが、基本的には特別な道具も必要なく手作業で行うことができるというメリットがあります。

本来、標本調査では「有意抽出法」と「無作為抽出法」の両方の方法がありますが、現在では「無作為抽出法」の方が多く利用されています。その為、標本抽出法と言えば「無作為抽出法」と言われることも多くなっています。

このようによく使われる無作為抽出法ですが、無作為抽出法自体は単純無作為抽出法だけでなく、層化抽出法や多段抽出法、系統抽出法等もある為、いつでも「単純無作為抽出法」が選ばれるという訳ではありません。

単純無作為抽出法自体はサイコロや乱数表等を利用する事が出来る、つまり全く人為的な制約を受ける事無く機械的に抽出できる方法です。その為、一見無作為に行っている様に見えたとしても、実はそれは単純無作為抽出法ではない場合もあります。

その一つが街頭アンケートで、一見アンケートの対象を何も考えずに無意識に、つまり無作為で選んでいる様に見えますが、実際には調査員によって無意識のうちに人選されている為、そこには人為的な制約が関係していることにもなります。また、日本人全員に対して行う訳ではなく、その地域にその時間にいた人に対して行うことにもなるので、どうしても偏りが出がちです。

また、アンケート自体その人の性格等によってもその内容の詳細さが変わる為、街頭アンケートは、一見その場にいる人に対して適当に行っているから無作為抽出だと思われがちですが、実際には有意抽出と言うべきです。

単純無作為抽出法は、標本を抽出する際に人の感情など人為的な制約に一切影響されることがない方法、つまり機械的に標本抽出が行われる方法でなければなりません。

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