故事成語

梁を偸んで柱に換う

梁を偸んで柱に換う(はりをぬすんではしらにかう)

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

「梁を偸んで柱に換う(はりをぬすんではしらにかう)」

という中国の有名な兵法書「三十六計」が出典の故事成語です。

「梁を偸んで柱に換う(はりをぬすんではしらにかう)」とは

「梁を偸んで柱に換う」とは、
梁に使うような木材を柱に使うと建物が倒れることから「こっそり物事の本質や内容をすり替え、まんまと相手をだます」計略のことです。

「梁を偸んで柱に換う」の話

イタリアのルネサンス期の政治思想家 マキャベリは、

人間は単純である。目先の利益には弱く、詭計に陥りやすい。巧妙に偽装せよ。
君主に大切なことは信義を守り、仁慈誠実で、人情に厚く、信心深そうに見せることである。
善く見せることは容易である。人民は外見と結果だけで判断する。手を触れて実体を確かめることのできるのは少数の側近だけであり、大衆を動かす力はない。

人間は改革に対して抵抗するものである。したがって政体の変革をスムーズに成し遂げようと思うなら、実体は変えても、外見を変えないようにしなければならない。民衆は、外見だけで判断するものであり、外見さえ変えなければ、実体の変わったことに気づかないからである。

と言っています。

最近で言うと、2017年の衆院選で、民進党の議員が大量に希望の党に合流するということがありました。旧民進党の議員たちが国民を騙そうとしたわけではないでしょうが、見た目で判断する人たちも多く、新党は得票的に有利に働きがちだということを計算に入れていたはずで、その意味では自己保身と言われても仕方ないかもしれません。

個人的には謀略の類は好きではありませんが、「梁を偸んで柱に換う」のように、こっそりと中身をすり替えて相手を騙そうとする人たちが存在することも事実です。それを踏まえて、特に中小企業の経営者は、外から見える部分だけでなく、物の本質を見る癖をつけておくべきだと思います。

 

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