無所属候補と公認候補の違い〜衆院選

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無所属候補と公認候補の違い〜衆院選民進党の事実上の解党により、もともとの民進党議員が、希望の党から公認を受ける人、立憲民主党に合流する人、無所属で出馬する人に別れることになりました。そこで今回は、衆院選における無所属候補と公認候補の違いについて見てみることにしましょう。

無所属候補とは?

無所属候補とは、選挙における立候補の形態の一つで、特定政党や会派に属しないで立候補する候補者を指します。無所属候補として立候補するケースとしては、例えば、もともと政党とはつながりのない場合や公認競争で破れて出馬する場合、中立的な立場で出馬したい場合などがあります。

公認候補とは?

選挙に立候補する時、政党により公式な候補者(公認)と認められた候補者を指します。公認候補には、政党から選挙資金が分配され、無所属候補に比べて有利に選挙を戦うことができます。

無所属候補と公認候補の違い

衆議院選挙では、公職選挙法により政党中心の選挙の実現がうたわれている為、無所属候補よりも政党の公認候補の方が有利な点がいくつかあります。

代表的な点を挙げると、

比例への重複立候補ができないので、いわゆる「比例復活」がなく、選挙区で敗れれば落選が確定する

公認候補と違い、無所属候補には政党から選挙資金の支援(公認料)がない為、自腹で戦わなければならない

公認候補は個人と政党の選挙カーが使えるが、無所属候補は個人の一台しか使用できない

無所属候補は公認候補に比べ、公費で賄われる新聞広告の回数が少ない

公認候補の選挙事務所は個人+政党の2ヶ所設置できるが、無所属候補は個人の1ヶ所のみ

利用できる選挙ビラの枚数は、公認候補が11万枚以内に対して、無所属候補は7万枚以内と少ない

無所属候補は政見放送に出演できず、経歴放送のみとなる

この他にも無所属候補には、政党や支持団体からの運動員の支援もなく、選挙戦の活動人員でも差が開きます。

このように無所属候補と公認候補の活動内容には大きな差があり、この差を埋めて、小選挙区で他の公認候補に勝つのは至難の技と言えるでしょう。