蓮舫二重国籍問題を考える

報道されない話

蓮舫二重国籍問題を考える東京都議選での惨敗の総括を始めた民進党ですが、どうやら蓮舫議員の戸籍を公表する方向になったようです。

蓮舫議員が民進党の代表に就任して以降、何を言っても「二重国籍問題はどうした?」「まずは戸籍を公開しろ!」とブーメランが帰ってくる状態が長らく続いていましたが、蓮舫議員の二重国籍問題は、戸籍謄本を1枚出せば疑いが晴れる訳で、なぜ10ヶ月近く放置しておくのか全く理解に苦しみます。

ちなみにほぼ同時期に二重国籍問題が取り沙汰された小野田紀美参議院議員(自民)は、早々に戸籍謄本を開示しています。

蓮舫二重国籍問題

もともと小野田氏は出生が米国で、参議院議員に立候補する際に日本国籍の選択を行なっていましたが、アメリカ国籍の放棄ができておらず“二重国籍”となっていたわけです。蓮舫議員の二重国籍問題報道を受け、自身の状況を確認し、アメリカ国籍放棄の手続きを行い、放棄完了まで自らのSNS上で報告していました。

米国と台湾という違いはあるにせよ、基本的に蓮舫議員と小野田議員の状況は酷似しており、情報開示にここまでの差が出るのは

蓮舫議員の戸籍謄本に非常にマズい記載がある

民進党として国会議員の国籍はオープンにすべきではないと考えている

のいずれかかな、と穿った考えで見たりするわけです。

有権者の立場としても、国会議員が全て戸籍謄本を開示しなければならないというわけでなく、今回は二重国籍という問題が取り沙汰されていることから、本人に挙証責任があるということだと思っています。悪魔の証明ではありませんから。

【参考記事:悪魔の証明とは?

実は、二重国籍自体は違法ではありません。しかし、日本の国民の代表として国会議員に送り込まれていることを考えると、「二重国籍」の状態に気づいていながら、その解消努力を怠っている状況があれば「日本国民ファースト」とは言えません。

蓮舫議員は野党第一党の民進党の代表という立場ですから、日本の総理大臣になる可能性を踏まえて、状況とその進捗の開示について一定度の義務はあると思います。日本国民として、二重国籍の状態でどこの国にために政治を行なっているかわからない人や政党に、将来を託せないのは当たり前のことです。

その意味では、民進党が日本国民の支持を得ていくためには、蓮舫議員の戸籍謄本の開示は当然のことと言えそうです。

それにしても、蓮舫議員の戸籍謄本を出すと決めたならその日に出せばいいのに・・・。その辺の感覚が民進党の民進党たる所以のように感じますが・・・。