おざなりとなおざりの違い

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おざなりとなおざりの違いおざなりなおざりは似た言葉ですが、意味は違います。「おざなり」と「なおざり」の違いについて見てみることにしましょう。

まず、おざなりから、
「おざなり」は、漢字で書くと「御座なり」。「座に合わせた仕事をする」ところから派生して、「その場限りで適当に仕事をする様」を「おざなり」と言います。

一方「なおざり」は、漢字で書くと「等閑」。「いい加減にしておく」ところから派生して、「手をつけないで放置する様」を「なおざり」と言います。

「おざなり」「なおざり」とも、物事に対して「いい加減」なところは共通していますが、「おざなり」は物事に着手しているが、その中身が「いい加減」で、「なおざり」は物事に着手しない、もしくは真剣に取り組まないという、物事に対する姿勢が「いい加減」という違いがあります。

例えば、

「彼は仕事をおざなりにした」という場合、仕事はしているが、仕事の中身が適当です。

「彼は仕事でなおざりな対応をした」という場合、仕事をしていない状態です。

「おざなり」と「なおざり」は、比較的意味が似ている為、間違えて使われることが多い用語ですので、注意して使うようにしましょう。