ホームページを作る際、その会社様の業務内容を伺うのですが、同じ業種なら判をついたようにサービス内容が一緒 だったりします。
例えば、士業の方であれば、会社設立関連のサービスは(非司行為かどうかは置いて)税理士・行政書士・司法書士あたりで被ってきますし、給与計算とか帳簿入力系のサービスであれば税理士・社労士で、過払い金返還や債務整理なら弁護士・司法書士あたりで多くなります。
多業種・他社と競合が激しい分野で同じ戦略で戦っていても、情報量・人脈に劣っている新規組は効率の悪い仕事を拾っていくことになります。
その結果、忙しいばかりで肝心の売上で苦戦する事業者が増えているように感じます。
では、新規開業組でも古参組と対等に渡り合うにはどうしたら良いのでしょうか?
その答えは「専門に特化する」こと、「技術力を持つ」ことにあると思います。
冒頭の士業の例であれば、給与計算や帳簿入力のサービスを売りにするのは NG です。よく税理士や社労士の方から「給与計算や帳簿入力のサービスを入口に顧問契約が取れれば」と聞くのですが、そう都合のよい話は転がってはいません。正直、給与計算や帳簿入力であれば資格は必要なく、一般事務としての安い業務単価に時間を割くのであれば、士業としての専門性を活かした業務についての営業活動をしていく方が将来につながります。
さらに言うなら、低価格の仕事を受けるのであれば、給与計算や帳簿入力のような一般事務でなく、専門性の高い仕事を赤字覚悟で受けることをおすすめします。その案件単体では赤字かもしれませんが、得られる業務実績やノウハウは将来的に御社を助けてくれるでしょう。
こうして、御社の「専門性」「技術力」が蓄積されたら、特化したサービス内容でホームページを作ることをおすすめします。
同業他社が数多くいて、新規にホームページを作って(SEO対策で)集客する手法が通用しにくい業種でも、より専門性や技術力が高いサービス内容を少し掘り下げてホームページに記載することで、効率的なネット集客を行うことができます。
自社の「専門性を高める」「技術力を持つ」ことは集客だけにとどまらず、会社経営として非常に重要なことだと思います。