アスペルガー症候群とは
アスペルガー症候群とは、発達障害の一つです。
見た目には、ほかの人と変わらない為、誤解を生じたり、知らない間に相手を傷つけたりすることがあります。本人は、まったく悪気がなく、発達障害がそういう風にさせてしまっています。
では、アスペルガー症候群とはどのようなものか、いくつかあげていきたいと思います。
アスペルガー症候群の症状
まず、コミュニケーションの障害があります。
これは、会話などは問題なくできるのですが、その会話の裏を読んだりすることが苦手です。また、あいまいな表現が苦手で、きちんと明確な言葉で表さないとそのまま言葉をうのみにしてしまったり、誤解してしまったりがあります。相手の表情を読み取ったりすることが苦手で「大丈夫だよ」といっていても、本当は相手が困っていることがわからないなどがあります。
不適切な表現もしてしまうこともあり、きつい言葉をつかったりしてしまいます。自分で考えて行動することが苦手で、言われたことや指示をされたことに対してはできますが、指示以外のことには考えが向かなかったり、自分の事ではないと思う傾向があります。
次に、対人関係の障害があります。これは、場の空気が読めないということです。
相手の気持ちがわからない為、相手に寄り添う意見がいえなかったり、その場の雰囲気を無視するような言動になりがちです。
その為、大勢の中では浮いてしまい、自分の言動がほかの人にどう影響するのかわからない為、自己中心的に思われてしまうこともあります。また、思ったことをそのままストレートに言ってしまうため、相手を傷つけてしまう事もあります。
また、物事へのこだわりなどがあります。これは、自分の決めたマイルールがある為、予定の急な変更が苦手であったり、ルールが自分のおもっているのと違うと、混乱してしまう場合があります。臨機応変が苦手です。
ただ、これは、良いほうに働く場合もあり、興味があるものには集中して取り組めたり、興味のあるものに対しては、記憶力がとても高いのです。なので、仕事などで自分の興味がる分野に進めば、力を発揮する場合があります。
一言に発達障害といっても人それぞれです。同じアスペルガー症候群でも同じ症状とは限りません。
一人一人症状が違う為、対応や療育も個人に合わせて違ってきます。発達障害でも社会で上手に活躍している方もいます。年齢や障害の程度、個々にあわせた適切な指示や指導、療育を行うことにより、社会生活のなかでもやっていくことができます。