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アドセンス広告 クリック単価はなぜ下がったか?
アドセンス広告を始めて7ヶ月+α が終わりましたが、長期低迷基調にあった広告のクリック率の改善点がやっと見え、8ヶ月目に入り、今のところ、クリック率は元の数値に戻り、順調に推移しています。
【関連記事:アドセンス広告 クリック率低下の原因判明!?〜213日目】
安心したいところですが、実は、もう一つ未解決の問題が残っています。それは、
クリック単価の低迷
アドセンス広告を始めた最初期の頃に比べると、約2/3 のクリック単価に落ち込んでいました。クリック単価が下がってきた理由をあれこれ考えていましたが、ふと気づいたことが・・・。その気づいたこととは、
アドセンス広告には「サイト(ページ内容)」をターゲットにする広告と「人」をターゲットにする広告の2種類があるということ
アドセンス広告を始めてから、ずっと、広告を貼るサイトのページ内容に合致した広告が出るべきと考え、サイトジャンルに比較的近いカテゴリーのみ広告配信を許可してきました。
つまり、アドセンス広告について「サイト(ページ内容)」をターゲットにする広告としか見てなく、「人」をターゲットにする広告という観点からの運用をしていなかったわけです。
「人」をターゲットにする広告からアドセンス広告を考える
段々とクリック単価が低迷した理由が見えてきました。
では、「人」をターゲットにする広告の観点からアドセンス広告を見るとどう違いが出てくるのでしょうか?「人」をターゲットにする広告という観点からアドセンス広告を見てみましょう。
例えば、ファッション好きでファッションの流行をサイトでよく見るAさんと、現在家探し中で不動産の検索をよくしているBさんがいたとします。
「人」をターゲットにする広告だと、インターネットでサイトを閲覧すると、その人の趣向に合った広告が表示されます。今ご覧のページに表示されている広告は、見る人によって全く異なることもあり得るわけです。つまり、先程のAさんとBさんの例で言えば、Aさんにはファッション関係の広告が、Bさんには不動産関係の広告が多く表示されることになります。
一方、私がこの7ヶ月でやってきたことは、サイトの内容とマッチしてなさそうな広告カテゴリーをせっせと除外していたわけで、例えば、Aさんにはファッション関係の広告を表示させず、Bさんには不動産関連の広告を表示させていませんでした。「サイト(ページ内容)」をターゲットにする広告の観点からは正しい運用ですが、「人」をターゲットにする広告から見ると、かえって効率を下げていたことになります。
ちなみに、アドセンス広告の配信状況を調べてみたところ、「サイト(ページ内容)」をターゲットにする広告と「人」をターゲットにする広告の配信比率は、以下の通りでした。
アドセンス広告の配信比率
「サイト」をターゲットにする広告の比率 | 「人」をターゲットにする広告の比率 | |
1ヶ月目 | 57% | 43% |
2ヶ月目 | 56% | 44% |
3ヶ月目 | 42% | 58% |
4ヶ月目 | 43% | 57% |
5ヶ月目 | 44% | 56% |
6ヶ月目 | 45% | 55% |
7ヶ月目 | 45% | 55% |
つまり直近では、表示される広告の半数以上は “「人」をターゲットにする広告” ということになり、みすみすサイト訪問者の趣向に合った単価の高い広告配信を逃していたと思われます。
ということで、広告のカテゴリーを全て許可にして、初期状態に戻してみました。
今月いっぱいは、アドセンス広告のカテゴリーを制限せずにクリック単価の推移をウォッチしてみようと思います。