インポスター症候群とは?

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インポスター症候群とは?インポスター症候群とは、自己評価が非常に低く、何かを成し遂げても自分の頑張りや才能によるものではなく運が良かっただけなどと解釈する状態です。

インポスタートは、「詐欺師」という意味を持ち、本来、経験や実績を積んでいる人が、自信がないために、キャリアで周囲を騙す「詐欺師」のように感じてしまうところから来ています。

インポスター症候群は、知名度が高かったり、キャリアを積んでいる人に多く、男性よりも女性が陥りやすい心理状態で、自分が勝手な行動をして他人を傷つけてしまった、などの体験を通してインポスター症候群になる人が多いと言われています。

女性は、友達や同僚と仲良く行動することを優先しやすいので、自分が仕事で大きな業績を挙げれば仲間はずれにされることを恐れ、目立たないように過度に謙遜しがちです。周囲が賞賛しても自信を持つことができず、かえって後ろめたい気持ちが強くなります。

会社にインポスター症候群と見られる社員がいる場合、上司は社員の内面を褒めると良いでしょう。「いつも遅くまで仕事してくれてありがとう」など結果ではなく、仕事に対する誠実な気持ちに着目します。

インポスター症候群の多くが目の前の仕事に真面目に打ち込んでいる人なので、性格を褒めることは難しくありません。仕事の結果ばかりを褒めると、次の仕事を失敗したら存在意義が無くなってしまうと嫌悪感を抱きやすいです。そこで、プレッシャーをかけないようにモチベーションを上げるようにします。

仲間意識の強さにも配慮して、なるべく大勢の前では賞賛しないようにします。一般的な社員は自分の力が認められたことを大勢に示すことで達成感を得ますが、インポスター症候群では人目を避けた状態で自らの行動を認められる方が安心します。

自分がインポスター症候群であると分かっている人は、日記を書く習慣を付けると良いです。

日記は他人が見ることはないので、自由に感じたことや珍しい出来事を書くことができます。仕事での成功や失敗も正直に書けば、自分が会社でどのような役割を持っているかが見えます。インポスター症候群では成功より失敗を多く記憶しがちなので、成功も同じくらいあることを客観的に知るのが大切です。

そして自分が完璧でないことだけでなく、完璧な人間そのものがいないことを理解します。失敗しないように仕事をすればするほどクリエイティブな能力が低下して、生産性の高い作業ができなくなります。自分には知らないことがたくさんあって成長するために何が必要かを考えると、目の前の仕事に集中して他人の目が気にならなくなります。