エコ・ファースト・マークとは?

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エコ・ファースト・マークとは?

エコ・ファースト・マークとは

自然環境とエコロジーは、切っては切れない関係です。あらゆる分野で科学技術が発達した現在は大変便利な世の中となりましたが、一方で、自然環境は日々破壊されていき、地球への影響が懸念されています。

例えば、地球温暖化は、CO2の排出が主な原因と言われていますし、自然界に毎年大量に出される有害な産業廃棄物により、大気・水質・土壌の汚染といった環境問題も出てきています。

こういった状況を踏まえ、全世界的に対策が進められていますが、日本においても国主導で進めている「エコ・ファースト制度」という環境対策の制度があります。

エコ・ファースト制度は、環境省によって2008年に創設、2010年に制定されました。エコ・ファースト制度では、環境省が認定する「エコ・ファースト・マーク」がありますが、このエコ・ファースト・マークとは一体どういうものなのかを今回は見てみることにしましょう。

エコ・ファースト・マーク
<エコ・ファースト・マーク>

まず、エコ・ファースト制度とは、簡単に言うと、企業が環境大臣に対して、環境保全を考えた取り組みをすることを約束する制度です。

エコ・ファースト制度に参加する企業は、自らで考えた独自性・先進性のある目標を環境省に明示します。そして、対策を実施し、目標が達成出来ているかどうかを環境省に報告することになります。これらの約束がきっと守れるだろうと認められれば、エコ・ファースト・マークの使用が認められます。

エコ・ファースト・マークの使用基準ですが、このマークを使用することで、様々なエコ活動を率先して行なっているという対外的なアピールにもなります。現在、40社以上の企業が認定され、エコ・ファースト・マークを使用しています。

ちなみに、エコ・ファースト・マークの使用が認められている企業のほとんどは大企業です。というのも、エコ・ファースト制度の規約の要件の1つに、業界全体にインパクトを与えるという項目があるからです。

エコ・ファースト・マークの使用が認められている企業は、環境保全の取り組みをしながら、業界の牽引役として企業としての成長も目指すことになります。

今後、私たちが豊かな生活を送るためには、エコ・ファースト制度があらゆる企業に浸透していき、経済界として、エコな環境づくりに取り組んでいくことが必要不可欠と言えるでしょう。

 

エコ・ファースト制度とは・・・

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