オールセラミックとは
今回は、オールセラミックという歯科治療について調べてみました。
一般的には、歯科治療で差し歯や歯にかぶせるクラウンに使用されている材質は、保険診療内で作成することが出来る「レジン」と呼ばれるプラスチックを利用する場合や「メタルボンド」などの金属を利用することが多いのですが、陶器で作られている「オールセラミック」は、元の歯に限りなく近い仕上がりにすることができ、金属アレルギーの方でも安心して利用することができるという特徴があります。
また、歯は、健康面でも美容面でも、とても重要な体の部位ですので、普段からこまめに口内ケアを済ませている方は少なくありませんが、毎日歯のお手入れをしていても、目立ちやすくなってしまうのがコーヒーやワインなどステインと呼ばれる色素が歯の表面に蓄積して、色素沈着を起こしてしまうことで歯が変色してしまう状態です。健康上特に問題はなくとも、見た目が美しくないため歯の黄ばみを改善する方法を探している方も増えてきていて、こういった方にも「オールセラミック」が効果的です。
つまり、変色した歯や歯の欠損を補強する素材として「オールセラミック」を利用して治療を受けることが可能になっているのです。
ただ、オールセラミックを使った治療は、審美歯科での保険適用外診療となるため、一本あたりの価格も10万円以上掛かるケースもあり、費用が高額に感じてしまうのが難点です。
一方、レジンなどを使って保険診療内で差し歯やクラウン治療を受ける場合、使用される素材は価格も安く誰でも気軽に治療を受けることができるのですが、長期間使用していると劣化が起こりやすく変色や劣化によって治療した歯が割れてしまうこともあります。その点、オールセラミックだと耐久度も高く、長期間使用していても変色を起こしにくいので、歯の治療や審美目的としてオールセラミックを取り入れる方が増えてきています。
このように利用する方が増えてきている審美歯科でのオールセラミック治療ですが、利用する際の注意点もあります。セラミックは天然の歯よりも硬い特徴がありますので、長期間使用していると噛み合わせの際に他の歯に負担がかかり歯を痛める原因となる恐れがありますので、定期的に歯科健診でメンテナンスを受けることも大切になってきます。
治療費の比較も大切ですが、目先の治療費だけに惑わされず、しっかりと事前相談に乗ってくれて、技術の高い審美歯科を選ぶようにすると良いでしょう。