こちらが売りたい商品を押しつけるのではなく、この商品があれば消費者側が求めていることの役に立つ、効率よく行えるようになるといった「付加価値」や「納得性」が必要なのです。その点を勘違いして“クロスセル”をしてしまうと、企業にとっても売上や利益アップに繋がることはありませんので、マーケティング戦略として失敗といえます。
しかし、クロスセルを正しく理解し、きちんと顧客情報に基づいた提案をすることができれば、消費者の満足度を高めることになります。顧客情報から顧客のニーズを読み取り、今顧客が購入しようとしている商品を補完する商品があるのであればその商品をクロスセルする、ということが大切です。
確かに「クロスセル」は商品を売るためのマーケティング手法ですが、より多くの商品を売ることをスタートラインにして考えると誤った理解と運用になってしまいます。お客様の購入時の行動を把握し、お客様の声に耳を傾け、お客様の満足度を高めるにはどうすれば良いのかを考えていくうちに、お客様の潜在的なニーズを掴んで自然に「クロスセル」が実践できているものなのかもしれません。
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