今回は「ストック型」の集客と「フロー型」の集客について考えてみましょう。
「ストック型」の集客、「フロー型」の集客とはどんなものでしょうか?
一言で言うなら、ストック型の集客とは「継続性のある」集客で、フロー型の集客は「一過性」の集客ということになります。集客手法を「(継続的な)ストック型」「(一過性の)フロー型」に分けた場合、リスティング広告などの広告を使った集客はフロー型に、SEO対策やFacebookページのいいね!を使った集客やブログを使った集客はストック型に分類されます。
例えば、フロー型集客の代表であるリスティング広告はカンフル剤のようなものです。5万円なら5万円分の、100万円なら100万円分のアクセスや集客を生んでくれますが、基本的にはリスティング広告を行っている期間だけです。リスティング広告後、2度目3度目の訪問をしてくれることもあるでしょうが、基本的にその場限りの集客となるのが特徴です。
それに対して、ストック型集客であるSEO対策やSNSは漢方薬に似ています。カンフル剤のような速効性はありませんが、年月とともに効果が積み重なっていくのが特徴で、高度なプル型&独自性の高い集客を行うことが可能です(プル型:過去記事「プル型とプッシュ型-プル型営業のススメ」参照)。
中小企業の集客のコンサルティングをしていると「リスティング広告とSEOはどちらがいいですか?」と聞かれたりします。限られた集客予算の中でどちらかを選ばざるを得ない“トレードオフ”の関係という意味ならわかるのですが、単純に集客手法の比較ということであれば、フロー型の集客であるリスティング広告とストック型の集客であるSEO対策では、実は同じ土俵で比較できるものではないのです。
リスティング広告とSEOでネット集客を行うならば、ベースとしてはSEO対策を行い、それだけでは足りない部分をリスティング広告で集めるのが正しい考え方です。
理想像としては、フロー型の集客だけに頼らず、基本的にはできるだけストック型の集客で組み立てていき、不足がある部分をキャンペーン的に集めるようにできれば、安定した集客ができるようになります。