事業の拡大や、より一層高い技術を有している者を集めたいといった時には新たに人材を求人する必要がありますが、とても大きなコストが発生してしまいます。
そこで、理解しておくと重宝するのは、トライアル雇用奨励金です。今回はトライアル雇用奨励金がどういった制度なのかを見ていきましょう。
雇用関連の助成金の種類は多いのですが、トライアル雇用奨励金はコストカットに限らず、企業側と応募者の間でミスマッチが生じにくいという利点があります。そのため、無駄な手間やリスクを効率的に回避できるとして多くの事業主に重宝されています。
そもそも、トライアル雇用奨励金とは、安定した就職を実現させる事が難しい求職者に対して、一定の期間を設けて試験的に雇用すると事業主が助成金を得られるという制度です。
一定期間が経過した後、会社側と労働者側の間において何らかの問題が見受けられず、雇用関係の継続を希望している場合は正規雇用に移行できます。こうした判断する期間があると、雇用する方は従業員の適正をしっかりと理解できますし、働いている側は社内の雰囲気や環境を知れるというメリットがあります。
正社員としてスキルアップしたタイミングでは両者の気持ちが納得しているため、長い間勤務してくれる可能性が高いのも魅力です。
トライアル雇用には原則的には3ヶ月間の期間が設けられており、一人に対して一ヶ月間で4万円を受給することが可能ですが、制度を利用して勤務している方の就労日数が少ない場合、トライアル雇用奨励金が減額されてしまう恐れがあることには注意が必要です。
トライアル雇用奨励金を利用する際に注意しておくべき点は他にもいくつかあります。
まず、過去を振り返り6ヶ月以内に会社側の一方的な都合により解雇した事実がある場合は受給は不可という判断をされてしまいます。
次に、一般的にスタッフを集めたいという時は最寄りのハローワークに対して求人票を出す流れになりますが、求人の書類を出す時にはトライアル雇用が使えることを前もってお話しておかなければなりません。
トライアル雇用については、原則的には3ヶ月間の期間であると定められているものの、合意ができているのなら短くすることが許されており、1ヶ月間や2ヶ月間でも問題がありません。また、必ずしも最終的に正規雇用という結論を出さなくても良いとされており、トラブルを予防するためにお互いが納得できた上でステップアップしていきましょう。
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