ビッグデータとは?

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ビッグデータとは?最近よく目にする単語の一つに、「ビッグデータ」があります。

「ビッグデータ」という言葉は、新聞などの紙面にも頻繁に登場しますし、テレビでも取り上げられる機会が増えてきました。さまざまな分野で「ビッグデータ」なる単語が登場し、ある種の流行語のようになっています。

今回は、この「ビッグデータ」について見てみることにしましょう。

まず、ビッグデータとは、複雑で巨大なデータ集合体のことです。市販のツールやアプリでは処理するのが困難なほど、巨大なデータ集合体のことを指しています。

具体的には、ビッグデータは、ウェブサイトやソーシャルメディア、カスタマーデータなど、多種多様なデータで構成されています。人々がネット上に書き込んだSNSの投稿、配信されている動画や音楽、通販サイトでの購入履歴などから、実生活でのお買い物や電車の乗車記録まで、世の中のありとあらゆる行動をデータ化していくことで「ビッグデータ」が生まれていきます。

そして、これらの集積されたデータを匿名化した上で解析することにより、さまざまな分析や予測をすることができます。

利用者のニーズにあわせた情報提供、業務運営、新サービスの開発まで、多数の人々の行動をデータ化し解析することによって、医療や交通渋滞、防犯など、解決が困難とされる社会問題も解決の糸口が見えてくるとされ、ビッグデータの活用によって、一般の人々にはさらに便利な世の中に、活用する企業にはさまざまな効率化がもたらされると期待されています。

こうしたメリットを持つ「ビッグデータ」ですが、一方でデメリットを生み出す可能性も懸念されています。

ビッグデータは匿名化されていると言っても、人々の行動をデータ化して細かく集めて集積していますので、万が一、データから個人が特定されてしまえば、プライベートな情報が丸裸にされてしまいます。また、集積されたデータが流出する可能性もゼロとは言えないので、プライバシーに関する問題もはらんでいると言われています。

ビッグデータには、こうしたプライバシーに関する懸念はあるものの、適正に管理され運用されていれば、ビッグデータに世の中を変化する力があるのは紛れもない事実です。そのため、国もビッグデータの活用を推進しています。

現在の社会は、さまざまな情報がオンライン化されており、人々の行動データは蓄積されています。そうした行動データを集積したビッグデータを解析していくことは、新しい未来を作る可能性を秘めていると言えるでしょう。