フェイクニュースとは
フェイクニュースとは、真実とは異なる嘘のニュースのことで「虚偽ニュース」とも言われています。フェイクニュース自体は「デマ」として過去から存在していましたが、インターネット、中でも SNS(ソーシャルメディア)の発達によって、短期間に急激に誤った情報が拡散するようになり、社会問題化してきています。
フェイクニュースの問題が表面化したのは、2016年のアメリカ大統領選挙においてで、クリントン民主党候補とトランプ共和党候補にまつわるフェイクニュースサイトが乱立し、その内容が Facebookや Twitterといった SNSで短期間に拡散し、選挙結果に影響を与えたと言われています。
日本においても、「韓国、ソウル市日本人女児強姦事件に判決 一転無罪へ」というフェイクニュースが SNSで大量に拡散された“事件”が起こっています。
【参考記事:韓国日本人女児強姦事件のデマ記事に見る】
フェイクニュースを流す目的としては、
- 政治などの思想信条をセンセーショナルな記事(実際は嘘の情報)にすることで、より多くの人へ拡散して世論操作を行おうとする場合
- フェイクニュースを掲載しているサイトにアクセスを稼ぐことで、広告収入を得ようとする場合
に大きく分けられます。
インターネット検索大手 Googleではフェイクニュース対策として、検索結果画面や Googleニュースにおいて事実かどうかを第三者機関が検証する「ファクトチェック」を行うことを発表しましたが、フェイクニュースは、レッテル貼り・印象操作的な内容まで含めると、大手新聞社やテレビ局、政党、政治家、ジャーナリストなど広範に渡っており、完全にフェイクニュースを排除することは困難です。
意図的に誤った情報を発信する側への対策も必要ですが、情報の受け手側が正しい情報かを判断する、個人の情報リテラシーを高めていくことも、我々がフェイクニュースに情報操作されないために重要です。
具体的には、新聞社やテレビ局だからと情報を鵜呑みにしない、マスメディアの思想信条を大まかに把握しておく、情報ソースのない情報は拡散しない、ようにすることは最低限必要と言えるでしょう。