ブレーンストーミングとは
ブレーンストーミングとは、アレックス・オズボーンという人によって編み出された会議の手法の一つです。
会議の目的にはいろいろなものがありますが、ブレーンストーミング(ブレスト)は主に何か新しいアイデアを生み出すことを目的として行われます。アイデアとはどんな分野のものであっても構いません。一般的には、新しいアイデアといえば何か新商品を生み出したり、今までにない新規事業を展開するようなことを想定されるかもしれませんが、それだけではありません。
例えば、現在起きている問題にどのように対処するのがよいか、何かアイデアが欲しいというのも立派なブレーンストーミングの目的となります。
ブレーンストーミングの方法ですが、やり方そのものは比較的単純です。
ただ、私たち日本人が考える通常の会議の方法とはちょっと異なるかもしれませんので、最初のうちは意識して進める必要があるでしょう。
まず、ブレーンストーミングの参加人数ですが、2人や3人でもできないわけではありませんが、どうしても少人数では発想に限界がありますので、4人から6人くらいで行われることが多くなっています。逆に、もっと多くてもできないわけではありませんが、一人一人の参加者が発言する機会が少なくなってしまいますので、多くても10人くらいまでとするのがよいでしょう。人数が多いときは複数のグループに分けてそれぞれにブレーンストーミングを行うという方法をお勧めします。
続いて、ブレーンストーミングの実際の進め方ですが、とにかく個々人の意見、アイデア、考えを出すことを重視します。とにかく思いつくがままに挙げていってよいのです。これはちょっと無理だろうなあとか、これは今のルールから外れているからできないに違いないなどといったことでも構いません。とにかく多くの意見を各人が出すことが重要なのです。
また、他人が挙げた意見に対して、批判、否定してはいけません。単なる論評は構いませんが、そんなことできるわけがないだろうとか、何を考えているんだ君は、などいった発言は一切禁止です。
そして、出した意見はホワイトボードに書くなり、付箋紙に書いて貼っていくのがよいでしょう。一通り出尽くしたら、初めて意見、アイデアの集約、取りまとめを行っていきます。
このようにブレーンストーミングでは、質より量で、多くの意見、アイデアをとにかく出せるだけ出すのが重要です。本当に新規性のあるアイデアというのは、往々にして最初は突拍子もない意見、ほとんど誰からも受け入れられないような考えから始まるもので、それを表に出すのがブレーンストーミングと言えるでしょう。