最近、ホームページの文字数(テキスト量) について立て続けに相談を受けました。
一つは「ホームページの文字数(テキスト量)が多くないと SEO対策上マイナスではないか?」というご相談、もう一つは「ホームページの文字数(テキスト量)が多くないと、サイトを訪問したお客様に商品やサービスの良さが伝わらないのではないか?」というご相談でした。
これらは、基本的に全然違う内容のご相談ですが、「ホームページの文字数(テキスト量)が多くないと集客できない」とお客様が考えている点では共通していました。
ということで、今回は「ホームページのホームページの文字数(テキスト量)が多くないと集客できないのか?」ということについて書いてみようと思います。
まず、一点目の「ホームページの文字数(テキスト量)が多くないと SEO対策上マイナスではないか?」ということから見てみましょう。
よくホームページの文字数(テキスト量)が少ないと SEO対策上マイナスとお考えの方がいますが、実はページのテキスト量は検索順位に大きな影響を与えません。さすがに数十文字程度のページでは SEO対策をする余地もないのでダメですが、400文字以上あれば大きなマイナス要因にはなりません。むしろ、検索数の多いビッグキーワードやミドルキーワードを狙う SEO対策の場合、数千文字のテキスト量の多いページよりも、数百文字といったページの方が、内容的にエッジが立ったページになりやすく、良い結果を生む場合が多いのです。
SEO対策とは、サイトやこのページが一体どんな内容になっているか?を Googleなどの検索エンジンにできるだけ完結&正確に伝える作業になります。よく人に物を伝える時に、ダラダラと話を長くせず、簡潔に要点を絞って伝えた方が効果的 と言われますが、SEO対策でも簡潔で内容的にエッジが立ったページの方が、ビッグキーワードやミドルキーワードの場合では検索順位が高くなります。
次に、二点目の「ホームページの文字数(テキスト量)が多くないと、サイトを訪問したお客様に商品やサービスの良さが伝わらないのではないか?」ということですが、サイトを訪問した人の問い合わせ率(CV率:コンバージョン率)の数値から見ると、テキスト量が少ないほど問い合わせ率が低く、テキスト量が多いほど問い合わせ率が高いわけではありません。
一般的に考えると、しっかりと文章で説明すればするほど問い合わせ率が上がりそうに思いますが、過去制作したサイトのデータを取ってみると、むしろ予想とは逆で、テキスト量が多くないサイトやページの方が問い合わせ率が高いのです。つまり、サイトやページで説明すればするほど、問い合わせ率が下がるといった現象が起こります。
サイトを訪問したお客様は、テキスト量が多いと読み疲れたり、飽きたりするのかもしれませんし、いいことが多く書かれていればいるほど怪しいと用心してしまうのかもしれません。問い合わせ率を高めようとする場合は、文字数(テキスト量)をいたずらに増やすのではなく、必要最小限のテキスト量に要点を絞ってコンパクトにまとめることが非常に有効です。
よくホームページやランディングページを作っていると、クライアント様側から文字数(テキスト量)を増やしたいというリクエストをいただきます。その理由は、「知り合いが文字数が多いと SEOに良いと言っていた」とか「テキスト量が多いサイトだとお客さんがよく読み込んでくれそう」など、うわさ話・都市伝説的なものであったりするわけですが、実際は、上記の通り、サイトを見るお客様に伝えたいことを絞ることがネット集客では非常に重要なポイントです。
このことは、何が一番伝えたいか的を得ないセールスマンや、良くしゃべるセールスマンが、売れるセールスマンでないのと同じだと思います。
御社のホームページが集客できないのは、文字数がやたらと多いからかもしれませんよ。