世の中には企業の営業を支援する営業支援会社が数多くあります。ここ1〜2年、“営業支援会社”を名乗る複数の営業会社から、社長宛の営業メールが届くようになりました。
営業メールは、大体、日曜日の夜か平日の早朝に判で押したように届きます。メール営業のマニュアルにでも書いているのかと思うほどです。もしかしたら、営業系のセミナーとかで「リーチするには日曜日の夜や平日の早朝が効果的!」と言っているのかもしれません。
おそらく一日の始まりや一週間の始まりに、経営者にいち早く目を通してもらいたい、ということなのでしょうが、携帯への転送メールが早朝や日曜日の夜に鳴ったりするわけで、ブラックな営業会社なのかな?とか、自動配信メールでリスト全員に送っているのかな?とか、思うくらいです。
メール配信のタイミングだけではなく、メールの中身も判で押したようにそっくりです。この手の営業メールのほとんどは営業支援を謳う会社で、自己紹介から一方的にアポイントの候補日を記載し、どれかを選ばせるという内容になっています。
当社の場合は、固定電話を会社から取り去ってしまいました(過去記事:会社の固定電話とFAXをなくした結果)ので、やむなく営業メールでアプローチしているのかも、と思いましたが、お客様からの迷惑メールのご相談内容を聞いたりすると、メールを勝手に送りつけて新規顧客開拓を行うこの手の営業手法は、どうやら一般的なもののようです。
個人的には、営業支援ができるノウハウがあるのであれば、自社の新規顧客開拓に使えばいいのに、と少々意地の悪いことを思いますが、実際、全く面識のない相手から、似たような内容のメールが送りつけられてきて、連絡をとる経営者がどのくらいいるのか、と思ってしまいます。
少なくとも、当社では、ランダムに定型文メールを送って“ラッキーパンチ”を狙うような営業手法しか取れない“営業支援会社”から営業支援されたいとは思いません。
テレアポにしても、営業メールにしても、消費者に対してアプローチする「プッシュ型営業」は、時代遅れになりつつあります。少なくとも、営業支援を行う会社くらいは「プル型営業」であって欲しいところです。