リファレンスチェックとは?

士業 経営に役立つ用語

リファレンスチェックとは?リファレンスチェックとは、採用の最終決定をする場合に、以前の職場の上司や同僚など、候補者が選んだ身元照会人に、採用担当者が連絡をして、候補者の経歴やそれまでの勤務状況について話を聞くことを指します。

外資系の企業への転職の時には、当たり前のこととして使われています。大きな企業ではリファレンスチェック行う専門部署が設置されていることもあります。

アメリカの情報サイトの調査結果によると、求人に応募してきた人の職務経歴書などに嘘を見つけたことがあると答えた担当者は、約60パーセントにものぼったと報告されています。特技や勤務年数、学歴などをはじめとし、以前の会社で担当していた仕事内容や、勤務していた会社までをも偽っているケースもありました。

このように嘘を記載することは、転職を成功させたいという思いから、思わず行ってしまうケースがほとんどです。

しかし、会社でこのような嘘をつかれてしまうと、大問題です。特に医療サービスの現場などで嘘を見逃してしまった場合には、大変な問題につながる可能性があります。また嘘をついていなくても、過去に事故を起こしたことがあるような重大な事実を隠していくということも、大問題につながる可能性があります。

このように職務経歴書や、本人との面接だけではわからないことを確認するのが、リファレンスチェックの主な目的となります。中途採用試験でうそをつく人はあまりいないかも知れませんが、どのような人にもリファレンスチェックをすることが大切になります。

面接では採用を得たいがために、だれでも自分をよく見せようとしています。念入りな準備をすることで自分は企業にふさわしい人物だと、だれもがアピールしてくることでしょう。

中途採用に戦略的に取り組む人が増えたことで、面接だけでは本質を見抜くことができません。そこでリファレンスチェックを行うことで、第三者からの意見が役に立つのです。実際にリファレンスチェックを行わなくても、候補者に身元照会人を聞いておくことで不正が生まれにくくなるのです。

一般的なリファレンスチェックでの確認内容としては、履歴書や職務経歴書に書いてある勤務年数、職位、仕事内容などのチェック、長所や短所、勤務態度や業績、トラブルなどの問題がなかったかどうかなどが一般的となっています。

しかし面接と同様に、仕事とは関係のないプライベートにかかわる質問は、法律でも禁じられていることとなっているので注意が必要です。