一進一退(いっしんいったい)

故事成語 故事成語・ことわざ

一進一退(いっしんいったい)

一進一退(いっしんいったい)

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

一進一退(いっしんいったい)

という中国の古書「管子」が出典の故事成語です。

「一進一退(いっしんいったい)」とは

「一進一退(いっしんいったい)」とは、
「状況が良くなったり悪くなったりすること」を指します。

では、出典となった「管子」の一節を見てみましょう。

人主をして一喜一怒せしむるは謀なり。
国をして一輕一重ならしむるは刑なり。
兵をして一進一退せしむるは権なり。

とあり、現代文に訳すなら、

一国の君主を喜ばせたり怒らせたりするのは、策略の成否による。
国の軽重は、形勢が不利か有利かによる。
軍隊が進撃するか退却するかは、君主の権力の掌握度合いによる。

といった感じになります。

「一進一退」といえば、新しい物事に取り組む時、良くなったり悪くなったりを繰り返す時がありますが、そんな時でも諦めず、辛抱して続けていくことこそ成功への近道だと思います。

 

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