三十六計とは
三十六計とは、中国の三国時代以降に生まれた兵法書のことです。宋の名将 檀道済が三十六通りの戦術にまとめたことから「三十六計」または「兵法三十六計」と呼ばれています。
「三十六計逃げるに如かず」ということわざがありますが、このことわざの語源となっているのが、この「三十六計」です。
三十六計の構成
三十六計は、勝戦計(第一計〜第六計)・敵戦計(第七計〜第十二計)・攻戦計(第十三計〜第十八計)・混戦計(第十九計〜第二十四計)・併戦計(第二十五計〜第三十計)・敗戦計(第三十一計〜第三十六計)に大きく分かれ、以下の三十六の計略が記載されています。
勝戦計 | 敵戦計 |
瞞天過海(第1計) 囲魏救趙(第2計) 借刀殺人(第3計) 以逸待労(第4計) 趁火打劫(第5計) 声東撃西(第6計) |
無中生有(第7計) 暗渡陳倉(第8計) 隔岸観火(第9計) 笑裏蔵刀(第10計) 李代桃僵(第11計) 順手牽羊(第12計) |
攻戦計 | 混戦計 |
打草驚蛇(第13計) 借屍還魂(第14計) 調虎離山(第15計) 欲擒姑縦(第16計) 抛磚引玉(第17計) 擒賊擒王(第18計) |
釜底抽薪(第19計) 混水摸魚(第20計) 金蝉脱殻(第21計) 関門捉賊(第22計) 遠交近攻(第23計) 仮道伐虢(第24計) |
併戦計 | 敗戦計 |
偸梁換柱(第25計) 指桑罵槐(第26計) 仮痴不癲(第27計) 上屋抽梯(第28計) 樹上開花(第29計) 反客為主(第30計) |
美人計(第31計) 空城計(第32計) 反間計(第33計) 苦肉計(第34計) 連環計(第35計) 走為上(第36計) |
教訓として使われる「三十六計」
そして「三十六計」に書かれた故事や教訓は、単なる兵法ではなく処世術としても活用され、広く知られるようになっています。そういった意味では「三十六計」を知ることで、現代の人たちにとっても人生の参考になるのではないでしょうか。
サイト内でも「三十六計」の個別の計略について解説していますので、お時間があればご覧ください。