中小企業が大企業になれず中小企業に留まる訳

経営豆知識

中小企業が大企業になれず中小企業に留まる訳今回は中小企業専門で集客をしていて感じることを書いてみます。

私事になりますが、自分自身従業員が2万人以上の会社に勤めた後に起業した関係で、中小企業は組織がスリムなので意思決定が速くサクサクと仕事を進めていくイメージを持っていました。オーナー社長が陣頭指揮して物事を即決していく、中小企業とはそんなものだと思っていました。

独立後、実際に中小企業の社長さんと色々お話しするようになり、それが幻想であったことに気付きました。
確かに中には社長自ら陣頭指揮をして物事をテキパキと即決する会社もあるのですが、大半の中小企業は、

・意思決定があいまい
・意思決定が遅い
・意思決定から行動までが遅い
・行動自体も遅い

という状態の会社が多いように思います。
ある会社の社長さんとある仕事を進めていくことで合意したとして、クライアント様側で体制が整って実際に仕事を進めていくまでざっくり2か月程度の期間が掛かっているような気がします。

例えば、ランディングページという集客専用のホームページを作って、リスティング広告で集客していくというプランをある中小企業の社長さんと合意したとして、

「この前の話ですが、ランディングページを作ってください」となる迄に約2か月
当社側でランディングページを制作するのに2週間
そのランディングページをお客様側で検討してもらうのに約1か月
で、当初から約3か月半後にやっとリスティング広告を開始する。といった具合です。

一方、大企業と仕事をすることもありますが、例えばランディングページ制作の場合だと、平均でお問い合わせから着手までに約1か月。
その後、制作→クライアント様側の確認→納品に約1か月で、当初から約2か月といったところです。

現状、全体的に見て、大企業の方が身軽なはずの中小企業よりも意思決定を含めたスピード感はあると思います。
そして、相対的なスピードが劣っていることが中小企業が中小企業に留まっている主たる理由なのでしょう。
ただ、大企業も決して絶対的なスピード感がある訳ではありませんので、そこに中小企業が付け入るスキがあります。
意思決定力と業務スピードが今後の中小企業が成長・反映するキーワードになるのかもしれません。