中小企業はなぜスピード感が欠如しているのか?
当社は中小企業専門で Webマーケティングを中心とした集客全般をサービスとしてご提供しています。中にはクライアント様にとって社運を掛けるような案件もあるのですが、サービスを提供していて気になることがあります。
少々辛口の話になりますが「スピード感の欠如」が目立つのです。
例えば、ホームページ制作時で見てみると、中小企業のホームページを制作する際よくあるのが、制作を決めてから納品までやたらと時間が掛かるケース。
「制作をすることに決まりました!」とご連絡をいただいてから、実際に制作に入るまで 3〜4ヶ月掛かるのはザラで、中には 1年掛かりと言ったケースもあります。もちろん、ホームページの制作決定から制作に入るまでの間にお客様側で何もしていない訳ではありません。
“完璧な” ホームページを作るべく、何度も社内で打ち合わせをして、どういう内容がよいのか悩んでいます。そして、概ね内容が決まる頃には、社内の体制も、ホームページに記載する予定だった内容も変わったりして、「3歩進んでは2歩下がる」ような感じでなかなか前に進んでいきません。
どんなに優れたホームページの内容だったとしても、公開されないホームページは無価値です。
ホームページは集客ツールであると考えるなら、作る時点で投資をしている訳で、会社経営上は投資したものを早期に回収しなければなりません。
一例ですが、ホームページにどんな画像を入れるかを決めるのに半月、決めた画像をどこに入れるかで10日間、といった具合で時間を浪費するのであれば、さっさとホームページを公開して、どんな画像をどこに入れるかは並行して決め、決まった時点で修正すればよいと思います。
完璧な内容の文言を考えて時間を割くよりも、正確な文言でホームページを公開することが重要です。ホームページの公開時の内容はあくまで事業者側の立場で書いたものでしかありません。お客様から見ると、内容が分からなかったりすることもよくあります。そういう意味では、どのみち最初から完璧なホームページは皆無に近いのですから、ホームページを公開する中で、お客様のご質問などの反応を見ながら修正していくという考え方を持つべきなのです。
さっさとホームページを公開し、閲覧したお客様の反応を参考にして、集客できるホームページに育てていく。そういった視点を持つべきなのですが、いかんせんスピード感がなく、遅い場合が多過ぎるように思います。
さらに言うなら、大半の場合、経営者はそういった状況を把握していなかったりします。こうなると、いくら意思決定が早くとも、結果にはつながりません。
ネット社会において、世界中のビジネスは日々スピードアップしています。
今回、ホームページ制作の事例を挙げましたが、中小企業において期日ありきで業務を進めている企業は意外なほど少ないように感じます。重要案件については、担当者は仕事の進め方を設定期日から逆算してスケジューリングし、経営者は業務の進捗状況をしっかりと把握・管理するべきではないでしょうか?
10年前、20年前と同じような仕事の進め方をしていると、勝てるポテンシャルを持った会社でも勝てません。