最近、中小企業のクライアント様から人材の採用募集についての相談が増えてきています。
相談の大半はこれまで順調に採用ができていた大手求人転職サイトからこの2~3年前に次第に採用できる量・質とも低下してきていて、中には求人広告を出してみたものの1人も採用できない時もあるという悲鳴に近いものです。リクナビやエン・ジャパンなど大手転職サイトへ求人広告を出すと1回あたり35~55万円程度の費用が掛かりますので、1人も採用できない、もしくはわずかに採用できたとしても1人も定着しない場合は、大企業ならいざしらず中小企業にとってダメージは大きいと思います。
当社では求人転職サイト側の集客事情も知っていますが、基本的に就職したい・転職したい人といった全体的なパイは変わっていません。むしろ微増かもしれません。
では、なぜ中小企業では近年、採用が思うようにできなくなってきているのでしょうか。
答えは簡単です。
リクナビやエン・ジャパンなど大手求人転職サイトを通じて採用をする「中堅以上の企業」が大幅に増えてきたからです。
これは日本全体の問題かもしれませんが、数年前から徐々に人手不足の業種が増えてきています。最初は特定の業種・職種に限られていましたが、年々業種・職種が拡大しているように思えます。飲食業・小売業・営業会社など人手不足が経営危機となるニュースも見る機会が増えてきました。これまで会社の知名度で採用活動ができていた会社も人手不足が目立つようになり、リクナビやエン・ジャパンなど大手転職サイトを通じて採用をせざるを得ないようになってきているのです。
そして、こういった「中堅以上の企業」の大手求人転職サイトでの採用状況は、実はあまり悪くありません。
就職したい・転職したい人といった全体的なパイは変わっていない。
大手転職サイトを通じて採用する企業は増えている。
中堅以上の企業の大手求人転職サイトでの採用状況は悪くない。
以上の点から、リクナビやエン・ジャパンなど大手求人転職サイトにおいて、知名度が少ない企業が求人広告を出しても効果が出にくいということが導き出せます。
そして、今後もあらゆる業種で人手不足が進んでいく中で、大手求人転職サイトで知名度が少ない企業の求人広告効果はより薄くなっていくでしょう。
しかし、知名度がほとんどない中小企業であっても、採用に成功してる企業はあります。
次回のコラムで実際に成功している手法とおおよその採用コストをお知らせします。