- 人材不足
- 社会保険や労基法適用の厳格化
- 残業代未払い・SNS炎上などの雇用リスク
が顕在化してきています。
既にある程度の知名度と経営基盤を固めた実績のある中小企業であればまだ良いのですが、スタートアップの段階にある零細・小規模企業にとって人に頼る経営が曲がり角に来ているように思えます。
「よく人さえいれば事業拡大していけるのに・・・」と言われる経営者の方がいますが、これからの時代、社員が増える前提ではなく、むしろ社員が減っていく前提で考えておくべきです。
当社では人材ビジネスの人材集客を何社か継続してお手伝いしていますが、人材集客は次第に難しくなってきていますし、「やりがいのある仕事」「夢のある仕事」よりも「楽そうな仕事」を選ぶ人達が増えてきている印象があります。
営業マンが増えれば売上がアップする、営業が10倍に増えれば売上も利益も比例して増えるというのは机上の空論で、そもそも営業マンがスタートアップの中小企業に応募しなくなっている時代と思った方が良さそうです。
社長は社員を上手く使い、会社リソースを適正に配分する意思決定をする役割、あるいは会社の方向性を指し示す役割と思われるかもしれませんが、社員数が頭打ちもしくは減っていく中では社員一人ひとりの生産性アップ、さらには社長自身の生産性を大幅に上げて行く必要があります。核となる社員が辞めても事業継続が可能なよう、社員が複数の実務をこなせることも重要になってくるでしょう。特に社長は、マルチプレイヤーであるべきだと思います。
大企業において管理職が単なる組織管理だけでなく、プレイングマネージャーも兼ねるようになったのと同様に、今後はスタートアップの中小企業の社長もプレイングマネージャー&マルチプレイヤーになっていくのでしょう。
これから起業するのであれば、社長自身が経理と営業(特にクローザーとしての営業)くらいはできるようにしておいてください。
開業してあまり年数が経っていないアーリーステージにある中小企業であれば、社長がインターネット集客を学んで、さらなる売上拡大をインターネット集客で賄ってみてはいかがでしょう。
そうすれば、人数に頼らず事業拡大をしていくことができるようになると思います。
人が少なくても回るよう仕事を工夫すること、社長自身が知識を付け実務をすること、など、中小企業だからこそ今までとは違った経営をしていくべきだと思います。