北朝鮮を巡る情勢が緊迫してきています。そこで、今回は北朝鮮からミサイルが発射された場合、どのように行動するべきかについてまとめてみることにします。
北朝鮮から弾道ミサイルが発射された場合、日本に到達するまでに約10分と言われています。
ミサイルが日本に着弾する可能性がある場合は、Jアラート・防災無線のサイレン・緊急速報メールなどで情報が流れます。Jアラート(全国瞬時警報システム)は、NTTドコモ・au・ソフトバンクもサポートしているので、実際はスマホの緊急速報メールで弾道ミサイル発射を知ることになると思われます。
ミサイルが日本に着弾する可能性があると判明するまでに数分掛かると言われていますので、弾道ミサイル発射を通知で知ってから着弾までに残された時間は6分程度になります。
6分以内にできるだけ安全な避難場所を探す
屋外にいる場合は、コンクリート製などできるだけ頑丈な建物や地下鉄の駅など地下街がある場合は急いで地下に避難をしましょう。
家や会社など屋内にいる場合は、窓ガラス飛散で怪我しないようにできるだけ窓から離れて、うつ伏せ(腹ばい)になるか、可能なら窓のない部屋へ移動しましょう。
以下に内閣府が出している「弾道ミサイル落下時の行動に関するQ&A」を記載しておきます。
【参考】弾道ミサイル落下時のQ&A
問1)ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか?
北朝鮮から弾道ミサイルが発射され、日本に飛来する場合、極めて短時間で日本に飛来することが予想されます。 例えば、平成28年2月7日に北朝鮮西岸の東倉里(トンチャンリ)付近から発射された弾道ミサイルは、約10分後に、発射場所から 約1,600km離れた沖縄県先島諸島上空を通過しています。なお、弾道ミサイルの種類や発射の方法、発射場所などにより日本へ飛来するまでの時間は異なります。
問2)なぜ頑丈な建物や地下街などへ避難するのですか?
ミサイル着弾時の爆風や破片などによる被害を避けるためには屋内(できれば頑丈な建物)や地下街など(地下街や地下鉄駅などの地下施設) への避難が有効だからです。
問3)自宅(木造住宅)にいる場合はどうしたらよいでしょうか?
すぐに避難できるところに頑丈な建物や地下街などがあれば直ちにそちらに避難してください。それができない場合は、できるだけ窓から離れ、できれば窓のない部屋へ移動してください。
問4)建物内に避難してから気を付けることはありますか?
爆風で壊れた窓ガラスなどで被害を受けないよう、できるだけ窓から離れ、できれば窓のない部屋へ移動してください。
問5)弾道ミサイルの情報が伝達されたとき、自動車の車内にいる場合はどうすればよいですか?
車は燃料のガソリンなどに引火するおそれがあります。 車を止めて頑丈な建物や地下街などに避難してください。周囲に避難できる頑丈な建物や地下街などがない場合、車から離れて地面に伏せ、頭部を守ってください。
問6)車から出ると危険な場合はどうしたらよいですか?
高速道路を通行している時など、車から出ると危険な場合には、車を安全な場所に止め、車内で姿勢を低くして、行政からの指示があるまで待機してください。
問7)ミサイルが着弾した後は何をすればいいですか?
弾頭の種類に応じて被害の様相や対応が大きく異なります。そのため、テレビ、ラジオ、インターネットなどを通じて情報収集に努めてください。また、行政からの指示があればそれに従って、落ち着いて行動してください。
問8)近くにミサイルが着弾した時はどうすればいいですか?
弾頭の種類に応じて被害の及ぶ範囲などが異なりますが、次のように行動してください。
屋外にいる場合は、口と鼻をハンカチで覆いながら、現場から直ちに離れ、密閉性の高い屋内の部屋または風上に避難してください。屋内にいる場合は、換気扇を止め、窓を閉め、目張りをして室内を密閉してください。
物事には絶対はありません。万一に備えて、水や保存食などのチェックと合わせ、自宅・会社で弾道ミサイルの発射を知った場合の避難場所をイメージしておくことをお勧めします。
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