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反客為主(はんかくいしゅ)〜 兵法三十六計
兵法三十六計とは、中国の三国時代以降に生まれた兵法書で、宋の名将 檀道済がまとめたと言われています。
そして「兵法三十六計」に書かれた故事や教訓は、単なる兵法ではなく処世術としても活用され、広く知られるようになっています。そういった意味では「兵法三十六計」を知ることで、現代の人たちにとっても人生の参考になるのではないでしょうか。
今回選んだのは、兵法三十六計の第三十計
「反客為主(はんかくいしゅ)」
です。
「反客為主(はんかくいしゅ)」とは
「反客為主(はんかくいしゅ)」とは、
客から主人になるように「弱者が強者を内側から組織を乗っ取る計略で、順を追って段階的に主導権を手に入れていくこと」を指します。
「反客為主」の話
2017年の衆院選で、蓮舫氏の二重国籍問題や山尾志桜里氏の不倫問題などで支持率が低迷していた民進党は、当時支持率が高かった希望の党への合流により党勢の回復を図りました。
衆院選の結果、希望の党の所属議員の大半を旧民進党出身議員で占め、希望の党の事実上の “乗っ取り” には成功しましたが、衆院解散から選挙公示日までの短期間で合流したために、国民からは「希望の党 ≒ 民進党」が見透かされてしまい、結果、希望の党を使った党勢回復にはつながりませんでした。
「反客為主」を成功させるためには、時間をかけて段階的に主導権を勝ち取っていくことが必要です。
2017年の衆院選における民進党のように一足飛びに “最終形” を目指してしまえば、強者からも第三者からもその意図を見抜かれて、うまく事をなすことができません。
意図を隠し、焦らず時間を掛けながら信頼を得て、徐々に主導権を勝ち取っていくことこそ「反客為主」の重要なポイントだと言えるでしょう。