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合従連衡(がっしょうれんこう)
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。
その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。
今回選んだのは、
「合従連衡(がっしょうれんこう)」
という中国の戦国時代の外交戦略が転じて使われるようになった故事成語です。
「合従連衡(がっしょうれんこう)」とは
「合従連衡(がっしょうれんこう)」とは、
「状況に応じて結んだり離れたりすること」を指します。
「合従連衡」の「合従」とは、中国 戦国時代の思想家である蘇秦が唱えた外交戦略で、強大となった西方の秦に対抗するために東方に位置する他の六国(韓・魏・趙・燕・楚・斉)が同盟して対抗したものです。また「連衡」とは、張儀が秦の側から唱えた外交戦略で、各国と個別に同盟して服従させようとしたものになります。
一時期は「合従」策により秦の勢力を抑えることに成功しましたが、次第に「連衡」策の方が「合従」策を上回るようになり、六国は各個撃破されて秦が中国を統一することになります。
「合従連衡」をビジネスにおいて考えるなら、「合従連衡」の内、「合従」は中小企業にとって必要な考え方だと言えるでしょう。
「合従」により、中小企業同士が長所を持ち寄って大企業に対抗することもできますし、社内の一人一人が一致団結してベクトルを合わせることで企業力を高めることもできます。
ヒトモノカネというリソースに劣る中小企業が今後生き残っていくためには、一見すると弱そうに見えるものを結集して、より大きな力を発揮させることが重要になってくるのではないでしょうか。